『http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012083001002185.html』についての話題...。
細野豪志環境相は30日、東京電力福島第1原発事故の被ばくによる遺伝子への影響を調べるため、来年度から福島県民を対象に「全ゲノム(遺伝情報)解析調査」に着手する考えを明らかにした。
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012083001002185.html
もちろん大量にある正常遺伝子と目的外遺伝子がじゃまをして(しくしく) いったい大臣にどういうことを教えたんでしょうね。
— 野尻美保子(黒猫警戒中)さん (@Mihoko_Nojiri) 8月 30, 2012
@mihoko_nojiri いや、私も、それを考えた→ゆらぎが邪魔するんでは?
— luckdragon2009(rt用)さん (@rt_luckdragon) 8月 30, 2012
全遺伝子解析とかいって普通の人が期待するのそれだよね。ちょっとみてもそういう誤解してる人がいっぱいいる。RT @rt_luckdragon: @mihoko_nojiri いや、私も、それを考えた→ゆらぎが邪魔するんでは?
— 野尻美保子(黒猫警戒中)さん (@Mihoko_Nojiri) 8月 30, 2012
あるは親と子でどれだけ遺伝子違うか(これならまあできる)とかだけど、それだって常に変異しているのでまずは通常どうかをどこかで調べないと話にならない。 まず福島でやりますって、失礼以外のなにものでもないよ。 @rt_luckdragon
— 野尻美保子(黒猫警戒中)さん (@Mihoko_Nojiri) 8月 30, 2012
...当然、こういう話の流れになると思う。
で、この話題、『「福島でゲノム解析」について - Togetter』にまとめて頂いたので、読んで欲しい。このツイート自身は載っていませんが、私の「破格*1」についてのツイートは載っています。
@rt_luckdragon
@Mihoko_Nojiri @ikeda_kayoko そもそも、生きている人間には、破格(多様な差異)があるのですよ。ごく普通に生きている人の中に。 > https://twitter.com/rt_luckdragon/status/241321401146023936
https://twitter.com/rt_luckdragon/status/241322051594498048@navagraha_
その通りだ。人間の身体には、奇形とまで言えない小さな奇形が大抵あって、それは「破格(ヴァリアント)」と呼ばれ、どんな破格がどのくらい多いとかいう解剖学的な調査もある。筋も血管も神経も骨も全部に破格はある。誰も完成形なんかじゃない。みんな少しずつ規格の違うパーツを持って生きている。
https://twitter.com/rt_luckdragon/status/241321401146023936
そのまとめにも載っていますが、生命科学系でも突っ込まれて、『細野環境相の「福島でゲノム解析」発言に対する生命科学クラスタのツッコミ - Togetter』というまとめにもなっています。
人間の各部の細胞の差異や、各個人の差異があるゲノムを、どうやって分析に使うんだ〜、とか。そこから、どうやって判定をしていくつもりなのか〜、とか。他にも、色々。...まあ、読んでみてください。
もしかしたら、報道側に表現の間違いがあるのでは、という説がある。
例えば、『http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120831/k10014669541000.html』に。
希望する人を対象に、血液を採取するなどして、放射線が遺伝子に影響を与えていないかどうか、来年度から調査を始める方針
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120831/k10014669541000.html
...ゲノムって、一言も出てこない。遺伝子を調べる、とだけある。
私が、それで連想したのは、『http://www.gsic.jp/inspection/ins_14/index.html』と『odaclinic.net』。
前者は、癌の遺伝子的な体質があるかどうかを調べる検査で、まとめにも出てきますが、「リンチ症候群」等を調査する目的で行われるものです。
また、後者は癌の小さな兆候を調べるためのもの。ま、こっちは外れている公算が大きいけど、そういう遺伝子検査もあるので、そういう事を言ったのかな? と。
まあ、環境庁つながりで言うと、エコチル調査*2ってのを前からやってます。そういう事をやっているので、もしかしたら、その関連で言ったのかなあ、という推測も成り立ちます。
...分かりません。
ちなみに、まとめにも私のツイートで出てきて、私も読んだんですが、倫理指針がありまして。
@rt_luckdragon
ちなみに。「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する 倫理指針」 ( http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/genome/0504sisin.html )
https://twitter.com/rt_luckdragon/status/241399435240820736
...まとめ『「福島でゲノム解析」について - Togetter』にも、こうある。
@minako_genki 今のところ、「ゲノム解析を医療診断に使ってはいけない」というガイドラインがあるので、学術研究の範囲から外れてはいけません。...
https://twitter.com/Yuhki_Nakatake/status/241395373682339842
...まあ、医療診断には使わないゲノム解析やるのかは、分からないし。
遺伝子検査だって万能じゃあないので、特定のこと以外は分からない。現時点では、そんな曖昧模糊としたことしか言えない、という事ですね。
現時点では、この話題が不明確なまま拡散されて、現地の新たな風評被害になってしまわないか、それだけが心配です。...なので、大臣もそうですが、マスコミ各社も報道内容の精査、用語の正確さをお願いしたい。
この件、結構デリケートな要素を含んでいる。...もうちょっと考えて、報道しましょうよ。
関連リンク
『http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012083001002185.html』『「福島でゲノム解析」について - Togetter』
『細野環境相の「福島でゲノム解析」発言に対する生命科学クラスタのツッコミ - Togetter』『http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120831/k10014669541000.html』
『http://www.gsic.jp/inspection/ins_14/index.html』
『odaclinic.net』
関連リンク 2
『ゲノム きほんのき 第3回|ロハス・メディカル』ゲノム読解の技術を受精卵に応用して、受精卵をふるいにかける「着床前診断」や、受精卵の遺伝子を操作する「受精卵治療」も、現実のものとなってきています。
(中略)
そのため現在、着床前診断については、日本産科婦人科学会が重くて治療法のない病気に限ってこれを認めています。
http://lohasmedical.jp/archives/2011/03/post_128.php?page=3@mihyonsong
日本母体胎児医学会 in 浦安。連日話題の母体血中胎児DNAによるダウン症診断について座長から説明がありました。問合わせが殺到してるそうですが、あくまで研究目的であり一般の希望者について検査を始めるところは一施設もないという事です。報道に惑わされないようにしてください。
https://twitter.com/mihyonsong/status/241108879604318208
*1:人間の解剖分析で、けっこう見つかる、人間の多彩な違い、についての概念。
*2:参考『エコチル調査 環境省』