本日はあまり時間もないので、簡単に。
朝、野尻先生とツイートしていたのですが、ダウン症の検査の話題があったようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120829/k10014608571000.html
...で、記事中には偽陽性という言葉はありません。
偽陽性というのは、本来、真の陽性ではないのに、検査で「陽性」として出てしまう事例の話で、一般に、よく話されるのは、HIV検査での話です。
保険所等での迅速検査では統計上1,000人検査を受けるとHIV感染者(真の感染者)は3人ほど見つかるとされています。偽陽性で陽性反応が出る人が1,000人の1%で約10人とすると迅速検査陽性中の真の陽性(感染者)は3人/13人(23%)となります。つまり迅速検査で陽性が出た人のうち4人に1人が本当の感染者で残りの3人は偽陽性ということになります。
http://www.hiv-joho.jp/chapter/05.html
...つまり、偽陽性の人の方が三倍も多いのよ。
統計情報などをよく調べないと分かりませんが、多分、ダウン症の検査も、発生が少ない確率である事から見て、同じような傾向*1になると思われます。
そういった事に留意して、この報道を知り、検査を受ける際には「偽陽性」という言葉の意味をしっかり知った上で、検査結果を理解して欲しい*2、と思います。
関連リンク
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120829/k10014608571000.html
アメリカでの出産(1)~染色体異常のスクリーニング | Dr. Yumi のブログ « あめいろぐ