三宅島のジャック・T・モイヤー(Jack T.MOYER)さんの書かれた、クマノミのガイドブック。
ご本人が研究者なこともあり、クマノミの生態的な考察に洞察が深く、他のクマノミ研究にも言及した、良書です。
例えば、特定のクマノミは、特定のイソギンチャクに着くのですが、それは彼らが選択しているのか、それとも生態的に自分が好む環境に、そのイソギンチャクがいるから、そうなっているのか、と考察しているところや、群れのボスが居なくなった際の性転換も必ず起こるわけではなく、そのまま、パートナーを探したり、パートナーを失ったクマノミが、他のイソギンチャクに進入していく場合など、多様な生態の変化を考察していて、とても面白かったし、考察が深い、と感じました。
なお、ご本人は、この書籍を発行して数年後に、亡くなられています。
関連リンク
『創設者 ジャック T.モイヤー博士 : オーシャンファミリーブログ』
『モイヤー』
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