ご冥福をお祈りします。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012082100030
戦闘が続くシリア北部アレッポで取材中だった独立系通信社ジャパンプレスの日本人女性ジャーナリスト、山本美香さん（４５）が同日、戦闘に巻き込まれて死亡したことを明らかにした。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012082100030http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120821/k10014421921000.html
美香さんは、銃撃戦に巻き込まれ、首に銃弾が当たって、これが致命傷になったということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120821/k10014421921000.html
彼女の 2009年のインタビューは、ここで読めます。
（第３報）「宅ふぁいる便」サービスにおける不正アクセスによる、お客さま情報の漏洩について（お詫びとお願い）
「…小学生のころ、無性に死が怖くて眠れなかったことはありませんか？ 私はものすごく怖がった方だから、あの恐怖には囚われないようにしています。戦場で死の恐怖にとらわれたら、体がすくんでどこにも行けなくなりますから。もちろん、いつかは誰もが死ぬわけですから、不死身だと思ってはいけないけれど、"自分は大丈夫"と暗示をかけるところはあります。生き残るために、これでもかっていう安全対策をしてきたんだから、って」
http://c.filesend.to/plans/yuigon/body.php?od=20091013.html
彼女が、今回亡くなったことで、色んな話題が生まれるだろう。
長いベテランの記者でも、亡くなる事があるということ。彼女自身の言葉を借りれば「いつかは誰もが死ぬわけですから、不死身だと思ってはいけない」だから、不躾にも彼女の行動を非難する人も出るかもしれない。
まあ、今のところ、それは見かけないし、実際、そういう非難は的外れだと思う*1 *2けどね。
細かい話や、戦場の怖さ、今のシリアの怖さは、他の方に譲ろうと思う。
私がここで述べたいのは、今、ここで起きた結果、彼女の死も、色々な内容の帰結であって、単純ではない色々な影響しあう現実の流れの中の結果であるに過ぎない、という事。
何を言いたいか、というと、その人の置かれている境遇や結果の理由を、その人自身の行動の結果に、時に求めすぎていないか、という事です。
その人の置かれている境遇の幸せが、その人自身の実力のみで作られたり、不幸せがその人の責任ゆえ、みたいに語られたりするのは、変だと思っています。...人は、それほど自分の周囲へ影響力を行使できるものでしょうか。
私は、勿論、影響力自体は行使できると考えるけれども、それはそんなに力強くないと、考えます。
ですから、人が自らの生き方の意志を示すのは、適切に評価したい、と思いつつ、それと出ている結果を比較するのを、できれば止めたい*3、と思っています。
...自分の人生をやり直すことがあっても、まったく同じ条件であっても、何らかの微妙な違いで、物凄い変化が起こる*4こともあると思う。
だから、私は人の失敗にも寛容になりたい。その結果を容認できなかったとしても、失敗を起こしたくなかった、という意志のほうを尊重したい。
人は「公平世界神話」に囚われ過ぎていると思う。
病気や、苦境や、不幸を、その人の責にし過ぎ。それは、単なる結果で、その人の行動の一側面に過ぎず、本当に知りたいのなら、その人間の総ての行動を知る必要があると思う。
だから、「相手に対する決め付け、は、その相手に対する無知を示すものである。」と思う。 ...現実は、そんな単純な組み合わせの結果じゃない。 色んな複雑な内容が絡み合った、その結果。それも途中経過の結果、だと思う。
彼女のように、亡くなってしまえば、現実に対する影響を与えることは出来ないけれど、どうか、生きている方々は、それを忘れないでいて欲しいと思った。
私だって、いつかは去るときが来る。 だから、その考えを、友人に、そして後世の人にどうか伝えていってください。
彼女に送る、鎮魂の歌*5。
関連リンク
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012082100030
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120821/k10014421921000.html
（第３報）「宅ふぁいる便」サービスにおける不正アクセスによる、お客さま情報の漏洩について（お詫びとお願い）
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