luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

永遠と、老い、をテーマの秀逸な映画、コクーン。

冒頭、謎の繭と、不思議な現象が、なんだろ、と思わせて。
そして、それに関わった老人の、行く末が、何とも心温まる風合いを残します。
真相を知っている子どもの、空を見上げる某シーンが、心憎い*1
...ネタばれは避けますので、見てない方は、見てみてください。
老人を邪魔者扱いする風景に、一石を投じている、良い作品だと思います。
異世界からの来訪者の「涙」が、なかなか感動的*2

[]

*1:その場にいる人間の中で、彼だけが真相を知っている。他には、クルーザーの船長とか。彼らは、続編でも重要な登場人物になります。続編は、どちらかというと、この作品の問いかけの、一つの答えにもなっています。続編も必見。

*2:起きたことは悲劇ですけど...。永遠を象徴する彼らが、時に冷淡に見えるのです。しかし、彼らが何かを失ったとき、それが悲劇であっても、その事で、彼らは「死ぬ」という「老いに繋がる何か」を感じたように思うのです。そして、「彼らの中の、何かが変わった。」と、考えるのは穿ち過ぎでしょうか...。