今日は手厳しいようだけど、苦言を。

『山本弘のSF秘密基地BLOG:いじめ問題：やっぱりこんな事件が起きていた』より。

むしろ僕は、こいつらの言動の根底にこそ、「いじめ」と同種の臭いを感じる。「ほら、あそこに悪者がいるぞ」と、ターゲットを見つけては、寄ってたかって叩いて快感を覚えているだけなのではないのか。
　叩く対象があればいいんであって、それが無実の人間かもしれないなんて可能性は夢にも思わないし、間違っていても「いじめた奴が悪い」とか「実名を公表しないのが悪い」とか言ってけろりとしている。
　本当にいじめを受けた被害者の苦しみを思っているなら、無実の罪で大勢の人間から嫌がらせを受ける者の苦しみだって理解しなくてはいけないはずなのに。

http://hirorin.otaden.jp/e244973.html

火事場泥棒の例が、挙げられているが、あの例で示唆されていることに気がつかない人もいると思ったので、念のため言っておくが、「火事場泥棒」って、この騒動に乗じて、私刑を行っている人のことですよ。
いじめを受けている人間が、何らかの理由で目を付けられて、犯罪を行われている。
自分で勝手な憶測を元に、正義感に酔って、他者を叩くのも、これと同じ。

いじめがなくならないのには、そういう、自己を冷静に省みること、が出来ていない*1。自分がやっていい事、やってはいけない事の区別がついていない*2、そういう要因もあると思う。

刑法を毎日読めとまでは言わないが、自己の行為の犯罪性の判定程度は、ちゃんとやって欲しい、と思うのだが。

参考リンク
『山本弘のSF秘密基地BLOG:いじめ問題：やっぱりこんな事件が起きていた』

『http://law.e-gov.go.jp/htmldata/M40/M40HO045.html』
『法律って両者がお互いに違法行為した場合相殺するの？ - その他（法律） 解決済み| 【OKWAVE】』

*1:自己の万能感に酔っている。

*2:「みんながやっていれば、正しくないこともやっても良い、と考えてしまうこと」が、いじめという犯罪行為が、なかなか静まらない一因に成っている。