『ビートたけしの揶揄とオルバーマンの演説 - Togetter』なんかを読んでて、ちょっと違和感を感じるのは、「今のみんなは差別感情を持っていない」のくだり。
いや、普通に持っていると思うんですけど。
芸能人が、同性のカップルに牛丼投げつけた、と告白した騒ぎ*1とか、レインボー・パレードで、毎度投げつけられる酷い言葉を見ていると、表立って表明しないだけで、そういう攻撃衝動というものは、各人の心の底に眠っていると思う。
私に同性のカップルである事を告げた人も、また、ジョージ・タケイさんに関しても、実際には攻撃を受けているのではないかな。本人たちは、実際に受けている攻撃に関して、実情を殊更に明らかにしていないだけで。
現実的に、そういう先天性の志向を持つ人は一定割合存在*2しているはず。
で、私は異性愛の志向を持ちますけど、こういう主義への一定の理解を示すと、私が異性愛主義ではない、みたいな攻撃*3を、結構受けますよ。
あからさまな偏見を示すことが、理想の人間とは言えない、という公的なイメージは確かに一般的だけれども、偏見自体は、社会の底に、非常に根強く、また数多く*4存在していると思っています。
だから、こういう機会があると、自分とは違う存在への理解と、支持は表明しておいた方が良いと思っている故に、意見を書くのだけど。
実際、本当に権利として認められている場合は、殊更に「理解への姿勢」を示す必要はないとは思うけど、そういう意味では、そういう感覚が一般的*5になるまでの道は、遠いと思う。
ちなみに、本日、5月17日は「国際反ホモフォビアの日」です。
関連リンク
『ビートたけしの揶揄とオルバーマンの演説 - Togetter』
『Cover Story: Obama’s Gay-Marriage Announcement | The New Yorker』
『YouTube - レズビアンのカップルに育てられたザック・ウォルスのスピーチ「家族」 』
『男同士でついに結婚式!日系俳優ジョージ・タケイ21年交際同性の恋人とゴールイン! - シネマトゥデイ』
『http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10647542377.html』
『カナダのIDAHOサイトの一部 - Act Against Homophobia』
*1:虚偽だったようですけど。ちなみに、芸能界にゲイは多いですよね。
*2:togetter にも書きましたが、この志向は先天性のはずです。勿論、人生において「強弱の変化」はあると思いますけど。
*3:攻撃する人は、異性愛の人が、同性愛に対して理解を示すことが理解できないようですけど。でも、例えば男性として生まれたかったのに、女性として生まれた、というような心理を、私はある程度理解したいと思う。私自身は男で、自己の性に疑問符はないけどね。
*4:やっぱり、数としてはマジョリティですからね。
*5:自分にも、非常に弱いながら同性愛への嫌悪感??みたいなもの、はありますからね。物凄く弱い感覚ですが...。嫌悪感ではなく、「違和感」の方が近いかも。