こんな纏めをつくりました。
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...専門家として名乗る上での信条、のようなものでしょうか。
また、色違いにしましたけど、専門家を名乗って間違った情報を伝える罪深さと、それについての責任ということ。後、正確な情報を伝えるのであれば、専門家の肩書きは必要ではなく、また、専門家である必要すらない*1という内容もあります。
ちょっと、匿名・実名論や、自己の所属を明らかにせずに情報を提供する、利益相反上の話とクロスするところもあるのですが、どんな場合にも、それが例え自己の利益に反することでも、正確な情報を伝えようとする*2、「専門家の誇り」みたいなものは、専門家として生きる職業意識みたいなものに不可分のものだと思います。
...よほど自分の人生を投げていない限りは、心の奥底に宿っていると思うのですけどね。
私も身分を明かしては居ませんが、ある分野では専門家であり、経験もあります。
そういう意味では、自己の守秘義務をかいくぐって、伝えたい情報は伝えてきたつもりです。また、専門家で、本来の専門家が明かせない話も、それとなく伝達しようとしてきました。
専門分野の特に第一人者は、利益相反や、自己の責任範囲から、情報を伝えることに躊躇う事も多いです。
匿名で、専門家である事を隠して、または専門家だけれども、名前が出ることを隠して発言したり、結構苦労している姿を、身近でも見てきています。
特に専門家が少ない分野だったり、表面に出る事が難しい分野では、苦労も多い。そういう分野では、そもそも利益相反しない専門家自体が存在しなかったり。...先端医療分野や、特殊技術の分野だと顕著ですよね。
だから、正確な情報を伝えていると評価したのであれば、それがどんな団体に所属し、どんな立場であっても、その情報自体は評価してあげてください。
私、もう何十回となく、「自己の正体を明かして伝えたが故に信じてくれない、正確な情報伝達の場」に居合わせています*3。何度繰り返そうと、この経験は悲しく、慣れることが出来ません。
可能な人だけでよいのです。
どうか、人の所属や身分、名前、そういったものに惑わされずに、その人が伝えようとした情報を受け取り、正しく評価してあげてください。
人から確証バイアスを取り去ることは出来ません。しかし、いつもと違う方向から考えてあげることはできるはずです。
...今日は、ちょっとしたお願い、のエントリ*4でした。
関連リンク
『専門家の譲れない、一線 - Togetter』