『生活保護は働け～！！ うつは甘えだ～！！ というテンプレートの阿呆が居た。 - Togetter』という、大変疲れる、まとめを読んだ。
無知はどこにでも居るので、「ウツが甘え」という俺様論理*1の相手を説得しようとは思わない。
生活保護の把握率が 20%程度*2だったり、就労についても、社会的弱者においては退職強要が隠れて横行*3している一面もあったりするので、現実には精神病にせよ、生活保護対象者にせよ、私は必要以上に「甘え」という言葉を使わないようにしている。
何故か。
そんな言葉を使わずとも、彼らの現実生活はずっと過酷だからだ。
ホームレスなども、積極的な肯定*4はしようとは思わないが、無意味な否定もしたくはない*5。
状況によっては、誰でもなりうる苦界であるから。
誰が好き好んで、他人から忌避されるような生き方をしたいと思うのか。誰も、戻れるのであれば、ちゃんと戻りたいと考えているはずだ。
多分、偏見を披露する彼らは、自己が苦境に陥って初めて、自己の無知蒙昧さを後悔するのだろうと思うが、多分、その環境は彼らが軽視していた幻想とは違い、そこから逃れるのは大変に難しいはず。
今日は普通に事情が分かっている人には退屈な話かもしれないが、そんな話を書いてみた。
「安易に、人の苦境をさげすむ事なかれ」
関連リンク
『生活保護は働け～！！ うつは甘えだ～！！ というテンプレートの阿呆が居た。 - Togetter』把握率の参考資料
『生活保護基準未満の低所得世帯数推計』『「ITベンチャー社長に聞く！」： 元ホームレス社長の抱く大きな夢OKWave社長 兼元謙任氏（前編）』
『ホームレス : テ・ト・ラ・ノ・オ・ト』
*1:自分が断言しているから正しい、という噴飯論理。馬鹿にしがちだが、「自分自身が陥る可能性」もあるので、注意。
*2:つまり、そもそも生活保護は対象層をきちんとフォローできていない。不正取得者もいるが、こぼれ落ちている数の方が圧倒的に多い。
*3:中高年齢層と、ハンディキャップ層。
*4:肯定すると、妙なイメージを相手に追わせようとする人も多い。そういう行為自体が、自己の精神の貧困に見えますよ。
*5:これに関する話題として、右記あたりを読んでみてください。→『「ITベンチャー社長に聞く！」： 元ホームレス社長の抱く大きな夢OKWave社長 兼元謙任氏（前編）』『ホームレス : テ・ト・ラ・ノ・オ・ト』
