ようやく、国産の不活化ポリオワクチンの接種見通し。四種混合と単独 IPV、来年秋の予定。

『http://www.asahi.com/science/update/1227/TKY201112270589.html』より。

ワクチンメーカーの阪大微生物病研究会（大阪府）は２７日、ウイルスの病原性をなくした不活化ポリオワクチンの製造販売を厚生労働省に承認申請した。

(中略)*1

厚労省は来年秋の接種時期までに導入をめざしている。

　申請したのはポリオと百日ぜき、ジフテリア、破傷風の４種混合ワクチン。

http://www.asahi.com/science/update/1227/TKY201112270589.html

調べてみたら、厚生労働省の『ポリオ（急性灰白髄炎）｜厚生労働省』に、一行*2加わってました。
で、よく調べたら、四種混合の治験*3の表示が医療機関に出てました。
『http://www.inami-shounika.jp/news/inactivated%E2%80%90polio-trial.html』より。

不活化ポリオワクチンの治験にご協力ください。

2011年12月24日

不活化ポリオワクチンの治験にご参加下さる方を募集しています。
参加される場合は、交通費などの負担を軽減するため、所定の金額をお支払いいたします。

http://www.inami-shounika.jp/news/inactivated%E2%80%90polio-trial.html

ここで、これまでの経緯を振り返ってみます。
『2011-10-20』より。

1. セービン株国産DPT-IPVとソーク株DPT-IPVの承認作業が「どうも」同時進行で進められているようだ
2. 単独IPVはソーク株のサノフィ製品が本命のようですが、隠し玉としてセービン株国産IPVが出てくる可能性もある

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111020

...こういう状態でした。
つまり、「ほとんど同時進行である片方の四種混合ワクチンの報道がされ、治験が始まり、かつ、来年秋の接種開始の見込み。」ということであれば、「単独 IPV についても、近いうちに報道がされ、接種可能時期も似た時期として報道される可能性がある。」という事です。
と、ここまで記事を書いたところで、twitter 上で情報が寄せられまして、どうやら、単独 IPV についても、同時期に承認される見込み*4のようです。

まあ、ここまで、色々ありましたが、やっとで不活化ポリオワクチン、来年秋に承認、という事になりそうです。
来年を直前に、良いニュースでした。

APPENDIX

今日が御用納めだからねえ。 単独 IPV の掲示は来年かな。厚生労働省的には。

posted at 2011-12-28 08:37:25

https://twitter.com/#!/rt_luckdragon/status/151808934687150080

関連リンク
『http://www.asahi.com/science/update/1227/TKY201112270589.html』
『ポリオ（急性灰白髄炎）｜厚生労働省』
『http://www.inami-shounika.jp/news/inactivated%E2%80%90polio-trial.html』
『2011-10-20』

『http://www.asahi.com/politics/update/1216/TKY201112160230.html』
『OPVとIPVの比較(google docs)』
『不活化ポリオワクチン(wiki)』

*1:短い記事なので、下手すると完全コピーになってしまうので、一旦切ってます。

*2:『●平成23年12月27日　不活化ポリオワクチンとジフテリア・百日せき・破傷風の4種混合ワクチン（DPT-IPV）の薬事申請をメーカーの1社が行いました。』の記載があります。

*3:PDF に、「このワクチンは4種混合（DPT＋不活化ポリオ）ワクチンです。」と記載があります。

*4:無論、治験の結果確認を要するのは、安全管理の上で必須なので、問題が起きない限り、という留保はつきますが。