luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

説得を勘違い? 他人を批判しても、相手が従うわけではない。

まとめよう、あつまろう - Togetter』を読んだ。各報道機関も報じたようだ。*1
発言要旨を読んで、気持ちだけはわかったような気がする*2 *3
しかし、発言内容自体には、多数の事実誤認が見られる。口頭発言だったし、言い間違いもあるとは思うが、かなり事実誤認*4をしているようだ。
これについては、自己の認知バイアスを考えずに、もっと客観的な俯瞰的な視点で、知識を検討しなかったせいではないか?
あと、かなり批判されていたはずだが、それへの認識も少ないような気がした*5


物凄く違和感を持ったのは、「今回リスクコミュニケーションをやってきた。」のところ。
私もあまり偉そうなことは言えない*6が、自己の経験や、自己周囲の話から聞いても、相手に対して強い批判をしたから、相手が従う、というのは間違っている*7と思う。
相手に強い批判*8をしたからといって、相手から返ってくるのは強い反発や、感情の吐露だけです。
それは早川教授自身が、この訓告で感じていること*9なのではないか?


もし、本当に、早川教授が今後、他の誰かを動かしたいのであれば、そういった方法は役に立たないと知って欲しい。
脅かしたら、相手は感情に囚われて立ちすくむだけです。場合によったら、より反対の方向に行動が振れます。いわゆる「ブーメラン効果」です。
ブーメラン効果 - gooヘルスケア』より。

人は、あからさまに説得されればされるほど反発を感じ、最初の態度を強めてしまう傾向があります。つまり、説得が逆効果となるということです。
これを『ブーメラン効果』といいます。

http://health.goo.ne.jp/mental/yougo/032.html


...なので、私もあまり確実なことは言えないが、相手を動かすのなら、例えばこのような事ではないか?
相手が「自分が何をやれば事態の解決に役立つのか。」 もしくは「自分の困窮が晴れるのか。」 そういったことを思いつくような提案や、必要知識の提供、とか*10


まあ、私自身の一言など、さして役立つとも思えないので、最後に、この話題*11に関すると思った、役立つと思えるリンクを貼っておきます。
自己の体験を話してみたり、正確な知識を提供したりすることしか、相手の行動を動かせない*12と私は考えています。


関連話題での、情報提示の例*13

https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/0vhDDJoH0A
まとめよう、あつまろう - Togetter
お知らせ:日本産科婦人科学会 乳児用粉ミルクの放射性セシウム汚染について心配しておられる 妊娠・授乳中女性へのご案内

関連リンク
まとめよう、あつまろう - Togetter
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111208-OYT1T00946.htm
http://www.asahi.com/national/update/1208/TKY201112080628.html

【詭弁・誤謬】早まった一般化 確証バイアス 少数の統計

雲仙火山1991年6月3日の火砕流による人的被害

自分をたいせつにする心理学 虐待的な人の見分け方
自分をたいせつにする心理学 部下をつぶす上司
自分をたいせつにする心理学 過剰適応

ブーメラン効果 - gooヘルスケア

*1:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111208-OYT1T00946.htm』等。本人が記者会見をしたようですね。[12/10 補足、本人が記者会見を「強行」したと確認(大学事務所に直接確認した方からの、直接情報)されました。大学関係者の同席は、見かねて、という感じだった模様。]

*2:無論、本人を理解したとは言えない。ただ、原動力については少し分かった気がする。あくまでも、気がする程度だが。

*3:ちなみに、「分かったつもりにならない」事は重要。この詭弁的な思考の罠については『【詭弁・誤謬】早まった一般化 確証バイアス 少数の統計』を参照のこと。

*4:エビデンスは各自が示しているようなので、細かくは言わない。例えば学者の死亡は3人であり、普賢岳の死亡者の多くはマスコミと一般人だった模様。参考『雲仙火山1991年6月3日の火砕流による人的被害』より、「東京都立大学客員講師で米国人学者のハリー・グリッケン,世界的に有名なフランス人火山学者モーリス・クラフトとカティア・クラフト夫妻」とある。

*5:あれほど、twitter で批判されていたのに。一々挙げないが。

*6:ちなみに、私は私自身を平凡な人間と思っており、特に高潔な人間とは考えていない。これは前にも言った覚えがあるが...。そこら辺にいる一般人、です。

*7:従うのは、権限を持っている場合で、かつ、それは「渋々従う」というのが正しい。自発的に従うことは多くない。

*8:なお、この教授がそうであるようには思っていないが、相手に強い批判を繰り返す人には、次に上げる記事のような人も多いので、思い当たる人を見つけたら、できるだけ実生活では避けた方が幸せな生活を送れます。参考→『自分をたいせつにする心理学 虐待的な人の見分け方』『自分をたいせつにする心理学 部下をつぶす上司』。また、おとなしい人には、強圧的に出る人も多いので、『自分をたいせつにする心理学 過剰適応』のような心理的な罠に陥ることもあります。ご注意ください。

*9:「もし、これ以上懲戒するようであればそれに対して戦います。」と言っていますよね。しかし、大学当局に関して考えれば、行動を改めない限りは、こういう懲戒を深める以上にはない。管理者の指揮命令責任があるので。ここは見事にジレンマ(悪循環)になっている。

*10:少なくとも、相手の利得が含まれない提案は、聞き逃されてしまうことが多い。

*11:リスクコミュニケーション。なお心理的支援の項目も入れた。

*12:そして、正直にそれを語ったところで、相手が理解してくれる保証もないし、行動を変えてくれる可能性も少ない。

*13:基本的行動として、批判とかはあんまり役立たないんですよね。情報提示による、提案が妥当なところだと思います。