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ロハス・メディカルの消えた記事の考察。

2011-10-15』で扱われていた、消えた記事についての考察を、本日は取り上げます。
基本的にはコメント欄の再掲示ですので、そちらをご覧になってもらっても構いません。
私は最初に、こう書きました。

luckdragon2009 2011/10/15 09:31
あー、ドタバタしていて、コメント忘れてました。
読んだんですが、古い奴くっつけて読むと、何か陰謀説っぽくなっちゃうんですね。

これじゃ、珍妙になっちゃう、と思って変更したんだと思います。
まあ、東電系の話がまったく無いとは言いませんが、追求はそっちじゃあないと思います。

luckdragon2009 2011/10/16 03:53
ちょっと考えていたのですが。

この記事、周囲の演者に引きずられてしまっている、という事はないでしょうかね。
つまり、加藤医師の話ではなく、いわゆるマスコミ批判や、周囲の団体の政治的?動向の話になってしまったが故に、そういう論旨になってしまっている、と。

エントリーにもありますが、この記事は澤氏、勝谷氏の内容が、かなり影響しています。
また、読むと分かりますが、澤氏の内容にはちょっと違和感を覚えるところがあります。(子供の甲状腺の話は、事故直後ならともかく、今の話ではちょっとおかしい。学会からの最近の報道?への助言とも言える様な補足コメントが出た今の状態では、かなり違和感がある。) あと、勝谷氏はマスコミに対する論ではかなり厳しい論調があると思います。

で、東電の話が出て、主催者にも、冒頭で出てくるようなバイアスがありますので、そうなった、と。

私、最初に少し書いていますが、東電が絡まないとも思っていません。
そういう諸事情は、地方自治体やら、地方の人間関係では、多分あるでしょう。

が、それを、検察とか、刑事事件と絡めてしまうと、特に陰謀論的に語ってしまうと、何か、かなり変な感じになってしまうのですね。

今回は、加藤氏自体も多分、意見は抑えていると思いますし、主になっていない感じもあるので、そういう感じの記事になったのでは、と思います。
私は、削除の事情を説明しない、というのは少しあれですが(ブログがあるので、何か補足コメントは入れたほうが良いと思う。)、修正後の記事の方が良いとは思っています。

東電の件があるのであれば、別の違う系統の記事で、書くのが良いのではないのかなあ、と思います。(例えば、某患者置き去り事件の分析記事を出して、その関連記事という形にするとか。)

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111015

その後、『「妊婦さんの笑顔を見たい」―大野事件・加藤医師が公開シンポで講演|ロハス・メディカル ブログ』にて、削除された理由は語られている。
また『2011-10-15』にて、私はこう書いた。

luckdragon2009 2011/10/16 17:54
熊田さんのコメントを見て、記事の違和感と、もう一つ、一連の議論の違和感の正体がやっとで解けました。
良く考えたら、ロハス・メディカルって、出来事に記者の感想を入れずに、演者の発言そのままに書くこと、多いではないですか。

つまり、ロハスの記事ではありますが、この記事、要するに、シンポジウムで演者が話した事そのままですよね。
つまり熊田さんが書いた訳じゃあなくて、演者が話した事を、熊田さんが文字起こししているだけです。

他雑誌の座談会の記事のような恣意的な編集は兎も角、ロハスですから、これ、話されたそのままを記事にしたんだと思うんです。で、演者はそれこそ、オフレコ話みたいに話した(つもりでいた)、と。

何か、twitter のツイート拡散話のエピソードを思い出します。部屋で話しているつもりが、全世界に公開していた、と。
つまり書かれていた事は、澤氏や勝谷氏の、ある意味本音だった訳です。

luckdragon2009 2011/10/17 05:05
最終的な加藤医師退出後の部分、削除をお願いされた、と私は理解しています。
もしくは記事的に、その部分だけ削除すると不自然だった、と。

後、加藤医師自体は、東電については何も語らず、遺族に罵倒され続けた件しか、語っていませんよね。
あとは事故調査報告書への感想。これでは起訴されてしまう。でも病院としては遺族に補償を受けられるように、と。

> http://lohasmedical.jp/news/2011/10/13145147.php?page=3
///
翌年3月に県の医療事故報告書を発表する前に見させていただいたんですけども、当時の事務長に「これでは逮捕されてしまいますよ」という話をしたんですけども、「ご遺族が補償を受けられるように、このような書き方になった」
///

私は、これが、まさに起訴に至った真相だと思いますよ。本人が、一番真相に近いところに居る、と私は思います。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111015


実は加藤医師が発言されている内容は、『産科医療のこれから: 大野事件の判決日、福島に集まりましょう!!!』にも表現があったりする*1 *2
事件内容については、私のような処が取り上げずとも他所に豊富な記載があるので除くが、実際、他の起訴理由があったようには思えない。
よく考えてみよう。
その私説として唱えられた説の、特定分野の権益を目的とする説が存在していた場合の、無理な運用が招く、各制度の矛盾を。
例えば、この説に従えば、明確に有罪化できる内容とならなければ、その特定権益を有利にできないばかりか、逆に窮地に至らしめることになる。また、いつかは起こる医療過程における死亡を全くなくす事ができない以上、そういう想定で強制される行為は、それこそ、医療崩壊をもたらしかねない*3
おまけに、この説に従えば、裁判所などにも、その支配が及ぶことになる*4。いくらなんでも、日本全土に渡って、また構成要員の総てに渡って、そういう影響力を行使できるほど力の強い組織は存在しないように思う。
無論、影響力が皆無という訳ではないだろう。特定分野に強く影響力を持つ組織、という存在は、私の仕事上の付き合いでも、存在はしていたし、地方都市であればそれが強い、という事も、まあ、あるとは思う。
とはいえ、そういった影響も限定的であるし、行使される内容も、かなり限定的であるのが通常だと思う。
この私説を唱えられ、後に削除をお願いした方には、そういったあやふやな言葉のあや的なものではなく、きっちりとした確実な根拠を示し、私説の証明をお願いしたい処である*5


...まあ、心配したい人には、心配の種は尽きないと思うので、これ以上は言わないが、そもそも、本当に強権的圧力が存在しているような場合は、こういった批判議論自体が存在しないものだったりする*6けどね。
どうしても心配なのであれば、論理的な証拠を基に、多様な意見で議論することを続ければよい。...そこに、妙な圧力は、なかなか存在できない。
何のことはない、「多様な意見を認め、事実を論理的に調査する*7。」それが強権的な圧力を予防する唯一の道だからだ。

関連リンク
2011-10-15
魚拓「妊婦さんの笑顔を見たい」―大野事件・加藤医師が公開シンポで講演*8
「妊婦さんの笑顔を見たい」―大野事件・加藤医師が公開シンポで講演|ロハス・メディカル ブログ
「妊婦さんの笑顔を見たい」―大野事件・加藤医師が公開シンポで講演|ニュース|ロハス・メディカル
産科医療のこれから: 大野事件の判決日、福島に集まりましょう!!!
報告書 県立大野病院医療事故について
福島県立大野病院産科医逮捕事件 - Wikipedia

*1:なお、いわゆる、事故調査報告書は『報告書 県立大野病院医療事故について』で読めます。

*2:ちなみに、事件の経緯については、wikipedia にも『福島県立大野病院産科医逮捕事件 - Wikipedia』の内容がある。

*3:完全に成功しか約束してはならない医療は存在しない。そもそも、死なない人間は居ない。

*4:有罪化が確実になされる、という事であるから。

*5:まあ、私、密かに実は怒ってて。 私の場合、加藤医師の件もあるのだけれど(だって今も福島県に勤務しているわけで。退出後とはいえ、そんな場所で妙な私説を唱えられるのは、特に、根拠なし?なら、あまり好ましい感情を持たない。)、それプラス、ロハス絡みだったりします。(表立っての表明は、避けておきますけど。個人的感情なんで。) 2011.10.18-1:30 付記

*6:それ故に、反論する人が誰も居ない。議論が存在するというのは、ある意味、健全な批判の場と、圧力の少なさを示している。

*7:「根拠もなく、私説を唱えること。」ではないよ。

*8:消えた記事の魚拓