luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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上映物と現実、モノクロとカラーの対比が俊逸。作品、カラー・オブ・ハート。

twitter のタグで、"#好きな映画の特徴を3つ言って当ててもらう" というものがあった。
私はこれに、『【映画・現実】【モノクロ・カラー】【対比】 #好きな映画の特徴を3つ言って当ててもらう』という内容*1で出していたのだが、正解はまだない。
答えの近くまで行った人*2はいたのだが、「映画」が実は「ドラマ」だったりしたのが、正解が出ないせいか...。
...それとも、この映画があまり知られていないからなのか、それとも、私のフォロアー数の少なさゆえか。
まあ、正解が出ていない事は良いのだが、映画自体はお勧めなので、今日の記事にした。


該当作は、モノクロのドラマの世界に、現実の高校生が入り込んでしまう事から起きるドラマの世界の顛末を描いた作品で、ドラマの世界における、停滞、道徳の厳しさ*3、自由の制限*4と、そこからの脱出、そして、現実の世界の問題も、そこから浮き彫りにされる、という対比技法の趣向が存分に発揮されて、とても良い作品に仕上がっている。


作品名は「カラー・オブ・ハート」。私のお勧めです。
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なお、近い答えに「カイロの紫のバラ*5というものがあった。これも、映画がモノクロで、現実がカラーの作品。
ただし、登場人物が現実世界の方に出てくる、という逆パターンで、味わいも結構違います。
これも良いそうなので、こっちは私は購入か、レンタルかで鑑賞の予定です。
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*1:このタグの俊逸さは、出題していくうちに、似た良い他の作品に出会えるのと、題材を元に、他アカウントと交流が持てる点が素晴らしいと思う。出題するのも、答えるのも、非常に楽しい。自分の答えと正解のギャップもまた、楽しい...。

*2:近い答えは後述するが。

*3:これは、現実の自由さに対するアンチテーゼでもある。

*4:厳しすぎる道徳に縛られたドラマの登場人物たちがカラー化する過程で、差別と偏見に立ち向かっていく姿が素晴らしい。特にモノクロである登場人物がカラーである部分を隠す部分などは、実際の偏見に対して、自分の特徴を隠し、後にはそれを明らかにして偏見に立ち向かう素晴らしい着眼点になっている。「人を色眼鏡で見る。」というシーンが、文字通りに展開されるのが楽しい。

*5:答えとしては、なかなか近い処まで行っています。