luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

ホメオパシー、去る事を望まれ、帰ってくる事を忌む存在。

...ちょっとした注意書き。
今回のエントリー、少々感情的な文章になっている処もあります。もし、そういった内容が不快に思われる方は、ちょっと避けた方が良いかも。若干、私の思い入れが出てますので...。


私が、この団体を知った最初のきっかけとなった事件は、ビタミン K の未投与に関係する事件です。
山口県VK2シロップ訴訟 - 助産院は安全?』より。

山口県VK2シロップ訴訟

既に報道等でご存知の方が殆どとおもいます。昨日、和解となりました。
件のお母さんより、皆様に挨拶文を頂戴しております。

私たちの勉強不足もあり娘は亡くなりました。裁判をしても、娘の命は戻らないけれど、娘の死をきっかけに少しでもたくさんの方が、医療を受ける側として何ができるのか考えていただければ、うれしいです。簡単に防げる病気で娘のように亡くなる赤ちゃんがいませんように。

これからはシロップの投与が当たり前に、そして二度と同じ悲劇が繰り返されぬように!

http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20101222/1293024195


民事訴訟を開始する前から、内容を知っていた私としては、和解の報を聞いた時に、色々と思う事あった。伝え聞く内容*1によれば、裁判での証言、証拠提出等、あまりに被告側の行動に、不満を感じての、和解であった、と言う事を聞く。
また、和解である故に、和解条件等を口外できない、という条件が設定された。


和解ではなく、採決がなされていれば、基本的に裁判記録は情報公開されるし、最寄りの裁判所で閲覧が可能となる。もし、そうなったら、閲覧してみようか、とも思っていたので、和解となった事で、起きた事件の情報が不透明なままになってしまった、という事に、不安を覚えた。


そして、今、不安は的中しつつある。...下記に列挙する。


山口VK2ご遺族からのメッセージ - 助産院は安全?』より。

私たち家族について一部書かれた本が出版されました。
その中で、私たちの3番目の赤ちゃんのことにも触れているそうです。
私たちの3番目の赤ちゃんは、心筋症でなくなりました。
しかし、本のなかでは、
3番目の赤ちゃんの死も(2番目の赤ちゃんと同様に)ビタミンK欠乏が原因であり、
ビタミンK2シロップを投与しても防げなかったのだと解釈できる表現*2があるようなので、
「予防接種」に疑問や不安を抱えているご家族をビタミンK2シロップの接種から
遠ざけることになってはいけないと思い、赤ちゃんの死因について公表することにしました。

http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20110816/1313468037

...和解条件をどう捉えているのかは知らないが、見事に「嘘*3」をついている訳だ。
無関係の死因で亡くなった子供まで、事件の関連の ビタミンK 由来と解釈できるような表現*4にするとは、何と手段を選ばないやり方であろうか。明確に無関係な子供*5を例に挙げている事は、非常に不誠実な態度である。


遺族は、この事件に対して、明らかに言葉少なである。
和解として収束した事件であるから、ある意味、人間としては当たり前の事だと思う。しかし、被告に関係する方面*6からは、こういうような非道の行為がなされている訳だ。


和解に至ったとはいえ、遺族には感情のわだかまりはある。それを、必要以上に刺激しないのが、裁判で和解に至ったもう片方の推奨される行為であると思う。
しかし、実際には、その逆の、感情を逆なでする行為を、他人の傷のかさぶたを無理やり剥がすような行為を、こうやって続けている事になる。


また、この書籍の内容には、このような酷い内容もあることが明確になった。
kikulog』のコメント欄より。

P.8
ココから→
 母子手帳に「ビタミンK2投与」と助産師が記述したのは、医師の診察時に母親の同意なく投与されてしまうのを防ぐためでした。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1313469587

著者は、医療過誤訴訟に於いて、医師の「説明義務違反」というものが、どういう位置づけとして取り扱われるのか、分かって書いているのであろうか?


医師は、日々の診断にあたって、診断の説明をし、同意を得ると言う行為*7を行っている。それが故に、実際の医療に関する訴訟ともなれば、医師の説明があったかどうか、というのは非常に重要視されるのだ。この書籍にて、医師の行為として述べられている懸念は、医師が日常行っている診療行為に対しても「侮辱」である。
また、件の書籍には、ビタミンK投与によって、問題が発生しているかと思われるような記述もあるようだが、現在のところ、そういった内容は報告されていない事が『kikulog』のコメント #6 に記されている。


おまけに、この書籍は自費出版であるのに、特定出版社から発行されたがごとくの宣伝がされている。
http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10967674679.html』より。

1.幻冬舎MCマーク
「毒と私」の表紙および表紙にかけられた帯を見てください。見慣れた幻冬舎マークではなく、幻冬舎MCと書かれています。これは、「幻冬舎メディアコンサルティング」が関与した企業出版(自費出版)本につけるロゴマークで、幻冬舎が企画・編集・出版した本ではないという証拠です。

2.発行/幻冬舎メディアコンサルティング 発売/幻冬舎
ホメオパシー出版側は「幻冬舎 発行」と宣伝していますが、発行元は「幻冬舎メディアコンサルティング」、発売元が「幻冬舎」です。つまり、由井寅子側が資金と企画と原稿を持ち込み、幻冬舎メディアコンサルティングが書籍化し、幻冬舎グループ特約店(150法人、5,000書店)を中心とした流通展開する書籍というわけです。

http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10967674679.html


なお、関係団体の活動に関しては、下記の嫌疑が持たれている。
やや日刊カルト新聞: ホメオパシー団体が“癒しフェア”で堂々と脱法行為』より。

JPHMAは具体的なレメディ製品の内容を知りたければホメオパシー・ジャパンへどうぞと客を誘導する。こうやって、隣同士のブースで客を回し合いつつ、効果効能を客に信じさせて砂糖玉を売っています。

 これについて、ホメオパシー問題に詳しい山口貴士弁護士はこう語ります。
「レメディの販売と効果効能の広告行為を分担していれば、ブースが別であったとしても、薬事法違反にはなりえます」

 つまり、ブースや団体名を形式的に分ければ合法になるとは限らないということです。行政には、これらの団体の脱法行為についてきちんと把握し、適切な対応をとってもらいたいものです。

http://dailycult.blogspot.com/2011/08/blog-post_13.html

リンク先には、これ以外にも掲示方法に妙な点がある、との指摘もありました。
元々、薬事法によって、砂糖玉に、処々の効用がある事を謳って販売する事は許されていません。要は、効用など何も証明されていない訳です。
既に、公的機関から何度も指摘を受けており、実際には薬事法違反となりますので、そういった言動を伝えると、法に問われる事になります。無論、販売者だけではなく、販売者に加担しても同様です。
自己サイトにそういった内容を記載すれば、公的機関から指摘されることになります。


...書きたい内容は多々あるが、あまりに広範囲に突っ込み処があり過ぎるので、今日はこの辺にしておこう。




...何れにせよ、私が今思っている事は、下記の通り。

...あなた方は、どの世界からも、いわゆる宗教世界の住人達*8からも歓迎はされない。

あなた方だけの冥府*9を作り、そこへ去っていくのが良かろう。...勿論、お盆になったからといって、現世に戻ってくる必要などはない*10からね。

*1:あくまで伝聞なので、エビデンスはなし。ただし、結構近い筋からの情報ではある。情報ソースは守秘のため、明らかに出来ません。

*2:実際の内容は、「3番目の赤ちゃんは病院で産まれて、しっかりとビタミンKを投与されているはずなのに死亡した、また2番目の赤ちゃんは解剖もされておらず、急性硬膜下血腫の原因がビタミンK欠乏だったかどうかはハッキリしているわけではない、と書かれています。」という内容、との事。

*3:基本的に、「心筋症」にビタミンK 投与とは無関係と思われる。また、二番目の子供の死因がビタミンK の未投与によるものかは、和解になっているため、未判定である。しかし、未判定の場合、誠実な態度としては、基本的に言及しない、というのが正しいだろう。和解によって、最終的に「判定されていない」のであるから。また、争点として、助産師がホメオパシーの砂糖玉を投与させるためか、全く投与させないために、ビタミンK投与を妨害した行動が、訴訟の問題点となっている事を申し添えておく。これについては、文中で後述。

*4:実際には判定できない、が事実。無関係のため、そういった話を論理の中に入れてしまう事が問題。こういった問題把握の不適切なところが、ホメオパシーの論者の目茶苦茶な処である。

*5:この場合、問題にするのであれば、明確なビタミンK未投与で問題が発生する症例のみ、論点にすべきなので。

*6:無関係者を装いたいのかもしれないが、書籍の内容から言っても、明らかに関係者である事は濃厚である。そもそも、無関係者であるのなら、こういった書籍を出す必要性などないから。

*7:いわゆる「インフォームド・コンセント」。

*8:宗教化、についての話もあるが、宗教化の前に、既存の宗教者に干渉して、宗教者の心を痛めた『http://www012.upp.so-net.ne.jp/mackboxy/Health/』の件がある。既存の宗教と対立関係を選んだのだから、宗教的見地からは何らかの批判があると思うが、これについては、今日は止めておく。

*9:現世と離れた存在として、こう表現したが、要は隔離社会と言う事。一般的な医療を拒否し、自らの主義世界を作りたいのであれば、そうするのが良かろう。私には、自ら死に至るような世界に見えるが。

*10:お盆の風習に関しては『盆・お盆】お盆とは・盆飾り・いつ・期間・お盆の入り/墓参り/供養/送り火』あたりを参照してください。最近の京都の送り火の件とかは、私も心痛む事があった。