luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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不気味の谷と、イヴの時間。

「[イヴの時間(2) (ヤングガンガンコミックス)]」を読んでいる。


最近になった話題に、『日々是遊戯:リアルすぎはNG!? カリフォルニア大学で「不気味の谷」現象の存在が証明される - ねとらぼ』というのがあった。Wikipedia にも『不気味の谷現象 - Wikipedia』で載っている。

概要

ロボット工学者の森政弘・東京工業大学名誉教授が1970年に提唱した。森政弘は、人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わると予想した。人間の外観や動作と見分けがつかなくなると再びより強い好感に転じ、人間と同じような親近感を覚えるようになると考えた。

このような、外見と動作が「人間にきわめて近い」ロボットと「人間と全く同じ」ロボットによって引き起こされると予想される嫌悪感の差を「不気味の谷」と呼ぶ。人間とロボットが生産的に共同作業を行うためには、人間がロボットに対して親近感を持ちうることが不可欠だが、「人間に近い」ロボットは、人間にとってひどく「奇妙」に感じられ、親近感を持てないことから名付けられた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E6%B0%97%E5%91%B3%E3%81%AE%E8%B0%B7%E7%8F%BE%E8%B1%A1

...ネタばれになるので、詳しくは言わないが、エピソードの中に、まさに「不気味の谷」を突然意識する事によるトラウマ*1が出てくる。


アシモフだと、人間になりたくて、人間の外観を備え、そしてブレイン以外を人間にそっくりにし、最後は「死」を迎える事によって、人間に近づこうとするロボットの話がある*2。下記に、映画 DVD を載せておいた。
アプローチの仕方に、それぞれ違いがあるし、やはり感情的なエピソードが固まっていて、ちょっと微妙な感覚を覚える事もある物語だが、取り扱いたいのは、そういった心理的現象なのかな、とこの巻を読み終えて、思った。
続刊がどうなるのかは不明だし、アニメーション DVD の方はまったく観ていないので、どうなっていくのかは不明。続刊が出たら、引き続き購入の予定。


続刊も、読んだら、また何か書きます。


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アシモフ原作の映画
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*1:本人は忘却の心理、多分安全のためのセーフティ心理が働いたと思われる。

*2:人間の「不気味の谷」を克服する試みと言えるのかもしれない。