luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

過去に既に宗教化していると、論破されていた反原発。

目に止まったので読んでみたら、去年の7月の議論だった、という内容。
私のまとめではないので、リンクのみ掲示。→『まとめよう、あつまろう - Togetter


過去、高木仁三郎氏が多分目指したと思うのだが、彼のように科学的な論理の中、リスクとベネフィットを正しく把握する事で、議論を深めなければ、と考えている。
最初に方針ありきで考える*1と、結局、相手を論破するのみしか考えなくなるので、冒頭で紹介した内容のように、差別的言動で相手を黙らせよう*2としたり、宗教的に単純に固執しているだけだったり。


原発事故が起きても、結局、起きた事実のみ、この議論に加わっただけで、実質的に何も変わらず、感情的に煽られたせいか、さらに先鋭化、非科学的になり、特にリスク評価の内容が、かなり歪んだものになっている*3ように思う。
現実的に発症していない、トンデモ症例が多数発言されて、現実に起きた状況が正しく伝わってこない*4。また、恐怖を煽るばっかりで、現実に健康被害が新たに発生しそうな変な民間療法が多数提言されていて、現実に被害も発生している事は、実はかなり問題なのではないか、と思っている*5
現実に起きている内容すら正しく把握できず、現状を悪化するような対処しかできないのであれば、今後の未来に正しく対策できる施策を、正しい評価で立案して行く事はできない。


そもそも、最初の一歩を踏み出せないのであれば、一体、より良い未来に、いつ到達する事ができるのであろうか?*6 *7



関連リンク
高木仁三郎 - Wikipedia

結構面白かった、御用に対するレッテル張りの考察
「御用」「エア御用」などとレッテルを貼ることは不毛というご指摘 - Togetter

*1:高木仁三郎氏も方針は決めていたようだが、それによって情報の内容を歪曲しようとは考えなかった。

*2:リンク先に、相手を「精神異常者」と判定する話が出てくる。ちなみに、これは既に反証が出て、論理的に論破されているので、読んでおいてほしい。被爆三世に対する言動です。

*3:例えば、『ストロンチウム85はホールボディカウンターで計れるが、人が吸うほど放出されてない - Togetter』『「プルトニウム239がハワイで43倍」という騒動の流れ - Togetter』など。ちなみに、ECRR に関しては『ECRRと言う団体の主張バイアス、および一般論として論文発表の意味(検証必須) - Togetter』を参照のこと。

*4:関連『まとめよう、あつまろう - Togetter』『「原発事故の影響で鼻出血や下痢が増えた」という話への長野県在住の血液内科医による解説 - Togetter』。

*5:http://synodos.livedoor.biz/archives/1796844.html』を参照の事。『http://synodos.livedoor.biz/archives/1795169.html』も参考になる。

*6:真偽不明だが、かつて、高木仁三郎氏が冷静な議論が出来るか懸念していた、という内容があるのだが、まさに、今もその状況なのでは。というより、実際の原発事故が起きて、悪化したように見える...。

*7:「原子炉を安全に運用する。」「長期運用サイクルを科学的、経済的に考察して、最適な廃炉プランを立案する。」も、重要な研究だと思われるのだが。ちなみに、安全研究のためには小規模原発を新設する選択肢すらあるかもしれない。それがより安全な生活に繋がるのであれば。何せ、日本の周囲国にも多くの原発はあるのだし。起きた事故を隠蔽する、こんな国にも原発は増設予定ですからね。→『http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107240595.html