luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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自死を知る、そして、自死遺児へのグリーフ・ケア

そもそも、自殺ではなく、自死と言うのですね。
ライフリンク設立までの軌跡|自殺対策支援センターライフリンク

ライフリンクは、自殺で親を亡くした子どもたち(自死遺児)の
活動を受け継ぐカタチで発足しました。


子どもたちが自殺に対する偏見に怯えながらも、
自らの胸の内を語ることで
「自殺についてもっと真剣に考えて欲しい」と社会に呼びかけた、
その勇気に心動かされた大人たちが発起人となっています。

http://www.lifelink.or.jp/hp/enkaku.html

調べていく上で分かったのですが、そもそも自殺、いえ「自死」は本人だけではなく、周囲の家族、現場でそれを目撃した人に大きな影響を与えています。


無関係者ならば、自死した人を責めていれば良い*1が、家族は本人と生活を共にしていた訳であり、『あしなが育英会の自死遺児支援』などを読んでいくと分かりますが、本人(子供)は、下記のように、下手をすれば自分が何か責任があるのではないか、と悩んでいたりします。子供以外の近親者なら、自責の念はさらに強いでしょう。*2

参加者の半数近くが親の死の現場を目撃し深い心の傷を負うと同時に、「周りの人に話してはいけない」と口止めされ、親が自殺したのは自分のせいではないか?捨てられたのか、自分もおなじ死を選んでしまうのではないかなど、誰にも言えず一人で悩み苦しんでいました。

http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2007/html/part2/jirei31.html


実際、『日本の自殺の現実|自殺対策支援センターライフリンク』などを参考にすれば、200万人に深刻な心理的影響を与えていると言えます。自殺を予防するのが大前提*3ですが、いったん発生してしまった場合には、それら周囲の人へのケアが必要かと思います。

【自殺による深刻な影響 国内で毎年200万人】
ひとりの自殺、あるいは自殺未遂に対して、その周囲にいる5〜6人以上が深刻な心理的影響を受けると言われています。
未遂を含めた自殺者数が年間30万人いるということは、日本では毎年200万人を超える人たちが自殺による深刻な影響を受けていることになります。

http://www.lifelink.or.jp/hp/realities.html


実際の取り組みは、下記で読めます。少し、リンクを紹介します。

http://liveon-m.com/about.html
自死遺児ケア研修〜ダギーセンターよりドナ・シャーマン先生をお迎えして〜-高橋聡美の研究室

関連リンク
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2007/html/index.html
第3 総合的な自殺対策として推進すべき事項について
自殺対策基本法(平成18年法律第85号)

*1:大抵が、その本人の事情を知らず、故に無責任に相手を責める事が出来る。なお、基本的な資料が見つからなかったが、自殺者は基本的に鬱状態であり、自殺時の脳の状態は、鬱病の脳の状態と同等と分析されている。意識調査を見ると、これは良く知られている。→『資料13 自殺予防対策に関する意識調査』。でも、自死した人を責める声は、止まない。矛盾しているが、これは現実だ。

*2:ご遺族の声|自殺対策支援センターライフリンク』も参考に。

*3:そうすれば、こういう影響者も出ない。