luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

過去の自分への警告、続き(実は怒りも...)。

...前日のエントリー、実は一カ月ほど前の話だったりします。
本日エントリーは、最近の彼女の感想も絡めて。


最近、彼女にお話を聞く機会がありました。
過去の自分への警告の言葉を飲み込んだ経験の後、彼女は、そういった情景を、老若男女、よく目にしたそうです。当然、その人たちに声をかける事はなかったし、自分が意識したせいなのかも知れないが、やたらと目にするようになって、と溜息をついていました*1


そして、彼女は言葉を続けて。
「でも、最近では、躊躇して言葉をかけないんじゃあ、ないんです...。実は、」
目撃していくうちに、感じ方が変わってきたのだと言う。


「それほど、何も意識せず、お気楽に暮らしているのであれば、いっそ、同じ体験をして貰うと言うのも良いのかも、と思うようになって...。」
自分が、いろいろと考え、意識し、今後を考察しているのに、周囲の人は色々な事に対して無頓着でいるのが気になってきたのだと言う。
それならばいっそ、自分がそこに至った体験を、ある程度の人には体験してもらって、自分の身に沁みて感じてもらうのも、必要かな、と感じるようになった、と言います。


確かに、私も、そう感じる事はある。一般的な健康保持の原則を基に、声をかける事は、私も*2結構多い。
しかし、そういった声に対して、反応は結構鈍い。...人によっては、そういった声を疎ましく思う人も多く、声をかける事を、彼女とは違う理由だが、最近では躊躇し始めている。


彼女は、そういった姿を見るたびに、段々イライラするようになった、と言います。自分が行っている、食事療法、運動療法、薬事療法*3の懸命な行動を行っても、この病気は状態が改善される事はあっても、内臓機能が元に戻る訳ではない*4
そういった心境で、毎日を送っている視点からは、時に無神経とも思えるようになった*5、と言う。


私は、彼女の話を聞いていて、何となく気になった事があった。実は、前日リンクした、厚生労働省の資料でも、実際に病気が強く疑われる人の半数がまったく治療を行っていない。
これは、自覚症状がほとんどないこの病気にあって、ある意味怖い事だ。つまり、それは重篤な合併症の出現*6を意味するからだ。
...強く疑われる人でそうであれば、他の多数の人にとっての意識は、大体察する事が出来るのではないか?


彼女の話が終わり、彼女が去った後、同席していた、私の友人が、とあるエピソードを披露してくれた。
彼の行動を見ていた、とある人に、彼は、笑われた事があるそうな。彼は、こういった言葉を残して、その場を去った。


「後で、よくよく自分の行動を振り返ってみたら、彼にとっては自明かも知れないが、私はひどく馬鹿な行動をしていたんですよ。」


彼を笑った人も、彼女と同じ病気で、実は既に、症状は深刻な状況となっている。
こうやって考えてみると、過去からの警告は、彼女以外にも、沢山発せられているように思う。...ただ、多分みんな、それこそ「耳の穴を右から左へ通り抜けていっているだけ」なのかも。

*1:利用路線が違うし、私はそう頻繁には目撃していないので、タイミングや、認識の仕方も違う可能性はあるが。まあ、私も頻繁に目撃する時期はあるので、時間帯と季節が、頻度に影響しているような気もする...。

*2:私は身近な人に、そういった人が多くいる事もあって...。

*3:それらには検査と診療が必ず伴っている。

*4:インスリン抵抗値が、例えば体重減少によって改善され、症状が軽くなる事はある。ちなみに、その意味で、この病気が治る、と表現するのは、私は抵抗がある。自己コントロールが良好になった、と言うべきであろう。膵臓機能は、一般的に、回復する訳ではない。

*5:あくまで、彼女の視点。私はそこまでは酷くないとは思っているが、彼女の感じる意味は分かる。

*6:医療行動を行っていないから。