luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

ちょっと感じた事。〜偏見を疑う場合には、自分を肯定する主張も疑ってみよう。〜

某所の変なセクハラに関する論争?を見かけて、素直な感想を言えば、何故か、自己の主張のブーメランに気がつかない、もう片方の主張*1が、少し「イタイ感じ」に、見えてきました。
セクハラについて、私の実務上の実感を話しておきます...。「男性→女性」が一般だと思われているようだけど、実は、そういう訳でもありません。
いろいろなケースがあり、そんな中には「年上女性→若い男性」なんていうセクハラもあります。同性同士のセクハラもありますしね。*2
対策マニュアルなどでも、それを想定して作りますし、必ずしも、男性が気をつけるべき、なんて書きません。それこそ、そんな書き方したら、男性へのセクハラになってしまいます。
モルジブリゾート、バリ等では、日本女性の男漁りが問題になってたりしますし、米国では一時期、日本女性はイエローキャブと呼ばれていた事もありました。フィリピンなどでは、日本男性の醜聞が多いようですが、いろいろな場所を良く見ると、片一方の性がオカシイ、という話ではない事がよく分かります。
...多分、片一方の性のせいにしたい人にとっては、それこそ「自分の信じたいものしか見えない」と言う事があるのだと思います。*3
なお、実際のセクハラと言うのは、個別事情で、いろんな内容が絡むので、片一方の人間を酷評して済む、と言う事はありません*4。人を陥れるための怪情報を相談室にタレこむ人もいるのですから。
...そういう意味では、問題の渦中にいる人にとっては、どっちが主体となるかも、とかいう議論は、実は無意味だったりする関係からも、非常にイタイ議論だと思いました。

*1:こっちがブログの主なので、公に拒否される事がないので、そっちの主張がブログでは、一方的になされている。まあ、実はセクハラに限らず、結構主張が偏っていたりしたので、元々そういう素養がある方のようだ。一生懸命、相手を説得しようとしていても、鏡に自分を映す事ができないでいると、全然説得できません。そういう好例ですね。

*2:細かい話ですが、いわゆる異性愛からの同性愛へのハラスメントもあります。ここまで来ると、かなりケースが限られてくるのですが。ただ、最近はそういうエピソードも目につくようになって来たのは、ある意味、開明的でもあります。

*3:精神科医ですら、この影響を受けるというエピソードが『[コンサルタントの道具箱]』の87頁の最後から、まさにセクハラの問題として出てきます。性差別、片一方の性のせいにする、という問題です。

*4:世の中に単純なセクハラが蔓延していると感じている人は、結局のところ、本当のセクハラの相談内容を知らないで、自分勝手な妄想で、議論を進めていると思います。セクハラの問題は、隠されたエピソードが多く、明示的ではなく、調査に非常に骨を折ります。安易に決定できるほど簡単な問題は、意外に少ないのです。