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したたかな大国の外交

ミリヲタ子シンドローム - ハスカップジュニアの備忘録』コメントより。

英文読みなおしています。

どうも砲撃指示とか、索敵とか、そういう内容にカモフラージュされた内容に、静殺部隊のイメージがわき難かったです。
実際、そういう誤読の意図を狙っての作戦行動なのでしょうね。
> LRRPs

ピアノ線と言うと戦車の砲塔のほんの少し上に張って、砲塔上部の乗車口の殺戮を狙ったトラップのイメージが強いですが(これは、結構恐れられたトラップ、かな? まあ、それ以外もかなり色々あるけど...偽装民間村落とか...)。

そういえば、オリバーストーン監督が、この作戦の経験者ですね。
> LRRPs

少しだけ気になるのは、成功といいつつ、この部隊の損耗率は一番高かった訳で、軍の生存率の上昇は、軍の作戦成功率のバロメータの一つでもある意味合いから言うと、そのメダル(いわゆる名誉のメダル)の輝きも少し違う意味合いを持つような気がします。

なお、調べたら、確かに、この作戦の行動者は MIA(作戦中生死不明者、つまり死体未確認の戦死者)とか出ていて、アーリントン墓地に埋葬されるのも、かなり最近になってからなんですね。
...機密で偽装されている作戦、という意味合いを持つことがよく分かります。

実は、今、北朝鮮の韓国領砲撃のニュース、見ています。8月ごろから砲の増強の傾向あり、との事。(情報は、アジアプレス・ネットワーク)
先日の核物質の話と言い、嫌な感じです。魚雷攻撃の話もありましたし。
北とのチャンネルを持つのは、中国です。先日のごたごたはありましたが、こういう機会に、中国とのチャンネルも作り、紛争拡大を防ぎたいものです。
... ただし、これはフォーリン・アフェア・レポートで、中国軍が実は明かしているのですが、最終的に、中国は最悪の場合、北への攻撃はスルーの形で、容認する、という事を言っていて、なかなか大国の強かさと言うか冷酷さが出ていました。(つまり、最悪、紛争悪化しても、中国は北を支援せず、場合によっては壊滅も容認する、という事です。)

...まあ、軍関係者は仕事(海兵隊など死亡、数人)ですが、一番やり切れないのは、巻き込まれた民間人の死傷者です。既に数人が亡くなってます。

http://d.hatena.ne.jp/hascup_jr/20101122/p3

既に既報だが、元々予定通告済みの演習を理由とした韓国領への砲撃。...いろいろな見方があり、中国への牽制の狙いがある、とした観測もある。
私も既にコメントしているが、北朝鮮にとっての一番の交渉相手は、何と言っても中国*1である。しかし、実はフォーリン・アフェア・レポートの論文中に、中国の軍事関係者の非公式見解としての会話として出てくるのであるが、何気に冷淡な最終方針への言及が出てきていたりして...。*2
大国とは、かのように時には冷淡に、かつ、したたかに振舞う。感情に囚われて、論理的分析を怠る*3と、足をすくわれることになるので注意が必要だ。
[]
[フォーリン・アフェアーズ・リポート2010年8月10日発売号]

関連リンク
http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24121926.php
http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24104337.php
http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24102939.php


http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24210535.php
http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24104002.php
http://www.asiapress.org/apn/archives/2010/11/24103235.php

関連リンク(Long Range Reconnaissance Patrol / LRRPs)
Long-range reconnaissance patrol - Wikipedia
LRP Ration

*1:韓国は違う意味での一番の相手だが、基本的に対戦相手だし。

*2:2010年8月号60頁。

*3:どこの国の事を言っているかは、あえて言うまい。