『http://www.jaxa.jp/pr/inquiries/qa/satellite.html?print=true&css=』より
* Q12 人工衛星の金色の部分は何ですか?
* A12 人工衛星には、確かに金色をしたのもので衛星を包んでいるようになっている部分があります。この金色をしたものは、「サーマルブランケット」というもので、外部から人工衛星に入ってくる熱を遮断するものです。「サーマルブランケット」は、太陽からの熱が衛星の内部に侵入することを防ぐための、いわば、消防士が着用する耐熱服のような役割をします。
http://www.jaxa.jp/pr/inquiries/qa/satellite.html?print=true&css=
「サーマルブランケット」の素材や構造は以下のようなものです。
カプトン(透明な薄いセルロイドのようなもの)の裏面に銀あるいはアルミニウムを蒸着させます(鏡を作るような感じです)。この厚さは10マイクロメートルから20マイクロメートルと、とても薄いものです。このカプトンを何枚も重ねますが、重ねるときに、カプトン同士の接触による熱伝導を防ぎ、断熱効果を高めるために、「ダクロン(紙のようなもの)」を間にはさみ込み、糸で縫い合わせます。つまり、カプトンとダクロンのサンドイッチ構造になるわけです。
このカプトンとダクロンを、10層から20層も重ねますが、何層にするかはそれぞれの衛星の熱設計によって異なってきます。面白いですね。
いわば、人工衛星に服を着せているわけで。
熱反射の薄膜層を何重にも重ねることによって、断熱効果を生んでいる。軌道に乗せる際の重量制限がありますから、可能な限り薄く、という訳ですね。
多分、一番熱に弱い、保護するべき部分*1に取り付けられている、という事ですね...。