luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

HIV は、もう特殊な病気ではありません。

日本では、何故か、変な方向へ啓蒙しようという動きが強いようですが、HIV は、もう特殊な病気ではありません。
かつては治療法がなく、特殊な病気で、感染者に対する偏見*1も強かった。
今は、AIDS状態にならないように進行を遅らせる生活習慣病みたいな扱いになっており、注意が必要だが、それなりに普通の病気と同じ扱いである。
でも、この記事『???な京都市のプロジェクト - 感染症診療の原則』を読んだりすると、まだ特殊扱いしたい方々はいるようで、青木先生が止めた方が良いんじゃないか?、と言ってます。


それだから、先進国の中で唯一、HIV の感染が拡大し続けている国なんじゃないですかね。
はっきり言って、もう一般検診にある程度のスパンで入れて、普通に治療に移行してほしいような、少し重めの普通の感染症なんですけどね。
ちなみに、一般検診の推進は、少し本気。感染が静かに進行しつつあるので、知らずに感染している可能性*2もあり、やった方が良いと思う。

参考文献
[]
[数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために]
HIV 検診についての話とか、それの心理的な葛藤とか認知の誤りとか。ゼロリスクにも少し繋がるかも。がん検診の検査についての話も、出てくる。


類書
[]
[リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)]

*1:偏見は今も根強いし、実際の患者が苦労しているのも、以前記事にした。これについては、過去記事HIVに関する職場での解雇勧告があった、という話 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブックを参照してください。

*2:感染者の数を考えると、それより肝炎の方が多そうだけどね。