内部告発を押し殺す事は、自分で自分の首を絞める暴挙

まず、これをリンクしてから。
ロブ・グリーンの新著『核兵器に頼らない安全保障』より部分引用～@mikionzさんつぶやき編集: 本のセンセのブログ
文章に非常に想うところあったので。...特に、ここの部分。

議長、イスラエルの市民と私たちの隣人たちへの危険は、
核戦争の時だけあるのではありません。
戦争でなくても、
私たちが玄関先にこしらえた
核の火山の爆発の危険と
私たちは絶えず向き合っているのです

http://honnosense.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/mikionz-8926.html

まあ、謀略の部分は、ある意味無茶な論理としても、特定個人の暴走を防ぐ仕組みがないと、簡単に暴発する。*1
軍事と言うのは、シビリアンコントロールが非常に大切な内容でもあるが、場合によっては秘密主義が横行しがちな軍隊にあって、ある意味安全弁に働く内部告発制度がないのは、安全装置がない銃のようなものだと思う。...自国の防衛網によって、自国の国民が危険にさらされるのは、あまりに愚かしい事だと思う。
また、軍事に限らず、権限の強大な何らかの人物の暴挙があった時に、明確な論理および倫理のチェックがなされないのは、権力が腐敗するという、今まで証明されてきた命題に対抗するものがない、という事にもなりかねないと思う。
私は時々内部告発の重要性を訴えかける事があるが、それは、密室に隠された問題点を明らかにし、誤った内容を、正しい内容に正す事が必須だと考えているからだ。それは、非常に大切な権利であり、国家制度に対しては、その制度を維持する事が義務だと思う。

大切にして欲しい。内部告発の制度と、それが正しく運用*2されることとを。

『研究室に劇物があったから自殺したのかな？ ( メンタルヘルス ) - うろうろドクター - Yahoo!ブログ』でも、言及した。若干、本論から外れてしまった主張になっているのは、申し訳ないが、少々、最近いろいろ身近で事件があり、非常に懸念が強くなっていたので。ルサンチマンも嫌だが、権力者の暴挙*3も許しがたいと思っている。

*1:アメリカでは二人以上が同時に操作しないと、核弾頭ミサイルは発射できないなど、対策は取られているはず。無論、司令官が暴走したら、それも無意味だが、無公開なら、そういう対策が取られている事かどうかすら不明だ。

*2:変な利用のされ方をされないように、運用制度自体の相互チェックも必要。他人を陥れる手段として、利用される事は良くない事だ。

*3:類似事件の報告、内部告発報告、ありがとう。でも、類似多発と言う事は、悲惨状況が多い、という事でもあるから、それぞれがそれぞれのやり方で戦ってほしい。ブラック企業が少なくなれば、被害者も一応に減ると言う事だから。