luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

Web休日から復帰&記事訂正の嵐?

今回は、きっちり Webから*1離れました。
本も読みましたが、読んだら、自分の記憶のあやふやさに絶句したので、まずは記事訂正から。

まずはヘリ空母の件、いや、ヘリ護衛艦か。

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該当記事 → 沖縄普天間問題のメモ 〜URL memo と自己コメント〜 *1 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック
昔の記事で、江畑さんがヘリ空母の件で外国に、そう思わせておく、とか書きましたが、大間違いしてました。実際と違う風に思っているのは、外国ではなく、この日本です。
日本が本来の概念と違う思いこみで、冷静で客観的ではなく、軍事装備を捉えているので、行動が曖昧かつ未説明で、さらに誤解を生み、行動も迷走的になっている、と江畑さんは著作で語っていたのです。*2
元々、著作には、各国がいわゆる護衛艦クラスの排水量ではなく、退役した艦の改装や新発注した艦の採用によって、いわゆる世界標準でのヘリ空母があり、それを軍事だけではなく、実際には災害救助の有益な艦として実際に実績をあげている。そういう事の考慮もなく、また実際のかかる費用*3や実際の用途に関する明細な議論もなく、実際の建造計画が立てられているのは、かなり変なのではないか、と書かれていました。
著作に記載されている例であげると、例えば、英海軍のヘリ空母オーシャンは、ヘリ12機が搭載でき、6機が同時発着ができる、多目的利用ができる艦であり、価格は、海上自衛隊の新 DDH の 4 分の 1 とされている。他にも、自衛隊の装備には高価かつ使用するにあたって、非常に使いにくい装備が散見される*4との記載があり、実際に税金の無駄遣いがなかなかできない昨今の事情を考えると、自衛隊の装備が、明らかに高価なおもちゃのように見えてくる。
平時も含め、実際に有事を想定しているのであれば、きっちりした議論を元に、もっと有用性がある、ちゃんとした装備をするべきであろう。最近、きな臭い感じを、周囲の国に感じているのであれば、なおさらの事である。
他の書籍や、ネットも復帰してから、若干見てみたが、どうも、非常に趣味色が強いか、または政治色が強い情報しか見つからず、江畑さんのような非常に冷静で明確なフラットな視点での情報というものが、日本の防衛については見つからなかった。各自が政治色を持つのは、各自の意思であるから、あえて何も言う事はないが、もう少しフラットな、江畑さんのような視点で、軍事を語る事が非常に重要に思えた。*5
まあ、江畑さんの著作を読んでわざわざ感じるまでもなく、実際には、もう少し早く感じるべきだったのかも知れない。訃報に際して、なかり変な言質もあったし、あまりに感情的なやり取りが多いこの国に関しては、やはり、そういう視点は明らかに必要*6だ。*7
本日は、この件に関してはひとまず、筆を置こう。情報の偏在については他の件も含めて、いろいろ言いたいことはあるが、他の記事情報の訂正も含めて、まだ、現時点でやることは多いので。

他の記事訂正も書く予定あり。

他にも訂正内容はあるので、ここ以降のエントリーは、そのためにリザーブしておく。追々、追記の予定。




[ Written by luckdragon2009 / 2010.04.30-02:00]

*1:なんと!パソコンも触らなかった。

*2:ある意味、これは遺言書を開いて読んでいるような話だね。著作には去年就航した「ひゅうが」に関する記載自体が、懸念として載っているのだから。

*3:もちろん防衛費には、税金が使われる訳で、日本の防衛予算の装備の高騰?にはかなり変な感じを持ってたりする。

*4:例えば多目的輸送艦おおすみ

*5:実際 DHMOの例を再三あげるが、事実を元に偏見を語る事は簡単にできるのだし、また、される事が多い分野でもある。

*6:私も実際に影響されて、確証バイアスに走っていた訳であるし。

*7:そのために防衛白書やら、ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー誌を読まなければならない、というのは勘弁。ちなみに、本稿では、第四章を参考としたが、第一章では、日本の軍事装備で、主力戦車がイギリスの 245輛に対して、1070輛という数字が出てくる。実際、軍備は目的を持つものなので、それなしには数字を語れないのは、この第一章を読むと分かる。