luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

MPって何か知ってますか?

まずは、下記リンクを読んでみよう。
市郡医師会病院内暴力の事例報告 -暴力対応マニュアルについて-(会報No.904) - 新しい風<公益社団法人 宮崎市郡医師会のBLOG>
MP = Monster Patient の事である。
ひとまず、認知症や薬物依存症は除き、ここでは「言語的暴力を中心として医療過程で生じた不可抗力的中身に絡み、対応をエスカレートさせ、執拗に医療現場を混乱させる患者・家族」について述べる事にしたい。
私の見ている医療系ブログでも、嘘か本当かは分からないが、家族を医療過程によって失った、と主張する方が、ときおり現れる。
これほど人間が存在するのであれば、そのうちの誰かは必ず亡くなるのであり、そういう状態が発生するのは不可避である。しかし、それが不可避ではなかったと主張が行われる。
もし、それが実際に不可避のものではなかったのであれば、その事実関係を調べ、再発しないように努力することはできるし、そのためには、しかるべきところへエビデンス(論拠)を提出し、考察の糧とすればいい。しかし、そうされることは基本的になく、大抵は感情的かつ一方的な「語りかけ」がされるだけである。
こういった方々は、大抵下記の内容を備えている。

  • 自分の「思い込みだけ」が事実を説明できると考えている。
  • 自分が思い描いている事実が一般的なものと考え、それについて説明しようとしない。それについてのエビデンス(論拠)を示さない。
  • 起きた後に思いついた、後知恵バイアスに毒されて、その時点では違う思考をしていた事を認めることができない。もしくは忘れている。
  • 自分の思考と同じ内容を他者に強いる。相手には相手が自由に考える権利があると考えない。
  • 非常に小さな確率であっても、実際に発生することがあるのに、それが起きたのは、意図的なものだと考えてしまう。*1

あなたはあなたの考えを自由に持つことができる。しかし、他人も他人自身の考えを持つことは自由であり、それはあなたと同じ事を保障しない。
あなたは神ではないのだから、総てのものを総て自分の意図するままに変更することなどできない。そもそも、それができるのであれば、主張する必要さえなく、総てが自分の意思のままとなるであろう。そうでないのであれば、何かを間違えている、という事になる。
この内容を読んで気付くことができれば幸いである。何故なら、既に MONSTER と化していれば、何も感じないからである。


[written by luckdragon2009 / 2009/12/16 04:05]

*1:確率が小さくても、考察されているのであれば、それはどこかで必ず起きている訳で、そうでないのなら考察されない。