luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

食中毒は、消化器系症状だけではない。

他人の恥を喧伝する趣味は無いので、誰がそう言っていたのかは言及しない。
しかし、多数の人間に自分の意見、知識*1を提示しているのに、それに大きい誤りがあるのも良くないので、ここに情報を提示しておきたい。
とある方が、火をあまり通さなかった生肉で、「食中毒ではないかったらしいのだが、精神的な理由からか、頭痛が生じた。」となる事を、メディア上で言っていたのですが、下記に示すように頭痛は普通に食中毒の主症状です。なので、ここに注意を喚起しておきたい。
なお、軽度であれば風邪のような頭痛で症状が終了してしまう事もあるので、重篤な事態にならなければ、体力が低下していたりしない限り、ほとんどの人は気にも留めずに普通の生活に戻ってしまう事も、普通にあり得るとの事である。
カンピロバクター感染症とは

症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、 嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似するが、潜伏期間が一般に2〜5日間とやや長いことが特徴である。

http://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/385-campylobacter-intro.html

カンピロバクター食中毒予防について(Q&A) |厚生労働省

主な推定原因食品又は感染源として、生の状態や加熱不足の鶏肉、調理中の取扱い不備による二次汚染等が強く示唆されています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126281.html


勿論、得られる情報が不確定なため、上記に記載されるカンピロバクター感染症であるという確証も得る事は出来ないが、頭痛のみ生じたことによって、食中毒では無かった、という事も出来ない。下痢などの食中毒特有の症状が強く表れなかったからと言って、食中毒では無かった、と結論付けるのは時期尚早であろう。

*1:傍目で確認しているだけだが、明らかに医学的な知識に関してはあまりにも無知であるように見える。というより、一般科学、化学、生物学、工学、法学、その他の分野についても、さして知識がある様には見えない。まあ、大抵のメディア上の人は知的イメージで売っていたとしても、かなり酷い惨状ではあるが。