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誠実性をチェックする、意外に単純な視点

[:title=裁判官「あなたがシュレッダー係を命じられたらどう思う?」アリさん副社長絶句 - 弁護士ドットコム] より。

ーーアポイント部からシュレッダー係への配転は、懲罰的に見えるが?

副社長「懲罰ではない。(後略)

ーーあなたが(シュレッダー係に)行けと言われたら?

副社長「………。(後略)

(一部略)

ーー提案じゃなくて、人事権で異動させればいいのでは?

副社長「条件が合っていないので、できない」

ーーシュレッダー係への異動も人事権でしょう?

https://www.bengo4.com/c_5/c_1627/n_5689/

ここで、中立の立場をとる裁判官に、何を確認されているか、分かりますか。
それ以外もある可能性があるが、主張の論理性の妥当性を確認されているように見えます。


「懲罰的に見える」→主張「懲罰的ではない」→「(意味を補足。懲罰的でないなら、貴方が同じ行為を受けても、問題ないと思える筈、そうですよね。)では、貴方が同じ行為を受けたら?」→「言葉に詰まる」
主張「Aという行為が出来ない」→「(意味を補足。他の行為は人事権なのに、なぜその行為も人事権でできないのでしょうか)」
平等な行為とは、同じ論理で別の行為も可能な行為を意味します。主張が正しく論理的なら、主張する内容が別の場面でも同じ理由で可能な筈です。
片方が出来たのに、もう片方が何故かできないのなら、行為をする理由を使い分けているだけで、平等な行為をしているとは言えないです。片方に、自分にも要求されたら無理な行為を強要するのは平等な行為ではなく、誠実な行為でもありません。


人の誠実性をチェックするのは、意外に単純で、そういう主張の整合性を見るだけでいいのです。


ある人に言っている事を何故か別の人に言わなかったり、その人が置かれている立場をちゃんと見ずに重い負担がある人を他と同等に扱ったり、人に「ごまかすな」と言っている傍で、自分がごまかしても不問だったり。そう言った行為をしている人は、誠実性に欠け、信用できません。本人が訂正しようと努力しているなら別ですが。
強権的に不誠実な行為をしている場合、本人に発言する人は少ないですが、その人が居る場から、人が去ります。それを観察しているだけでも、判別可能です。