世の中には、本人が愚か故に、自身が行っている行動が、構造的に愚かしさを内包していても、全然気がつかない、なんて事があります。レベルが低い環境では頻発しますよね。
それが故に、例え本人が誇らしげに万能感に浸っていても、単純にそれが勘違いなだけ、という行為は普通に存在するのですが、本人は愚かゆえにそれに気づかず、傍目から見て、とても滑稽に見える風景があります。
これの典型が、「後出しじゃんけん論法」ですね。
決まり事で、互いに約束事が決まっているとか、明確に定義が確定しているならいいのですが、実際には曖昧な状態で、そうではない状況で発生します*1。相手の行動を見て、色々言い方を変えて、後から言った自分の意見が、総て正しいように見せかける論法です。
本人が先に何かを行うことは無く、相手の行動を待ってから、何か言いだしたり、自分が先行していても、勝手に自己定義の問題を持ち出すので、結局の処、何をやっても文句を言われる、という事になります。
相手の出方にあわせて、内容を言い出すので、勝ちたいときには勝つし、負けて見せたいときにはわざと負ける事も出来る。なので、常勝が当たり前*2の行動なんですが、何故か、本人はそこのからくりを何故か意識していない。意識していないので、自分が必ず適切な事を言いだす姿に酔い、「俺ってすごい」みたいな事を言いだす人も居ます。
実際には、相手の行動にあわせて勝手な事を言っているだけの、迷惑な人間なんですが、それを決して認めようとはしないので、集団の中に居ると、他の人の意欲を挫く、嫌な人間になります。
そのくせ、自信過剰なので始末に悪いです。
退職者、休職者が良く出る職場*3などには、この手の迷惑な人が巣食っていたりします。上級管理職に居たりすると、気にくわぬ人物や、部署を壊滅させて、自身の責任は感じず、周囲に責任転換したりしていますね。
滑稽ではありますが、実際の被害にあう人間にとっては、非常に忌むべき存在です。
