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マンモグラフィーに死亡率低下の効果なし。ピンクリボン運度は方針変更を余儀なくされる見込み。

ざっと検索したところでは、日本ではこの動きに即応している情報はありませんでした。よって、この動きを知らない層も、かなり多いと思われます。私も実は知りませんでした。
マンモグラフィー「40〜49歳、70〜 75歳は研究目的のみ」WHO見解|welq (ウェルク より(抜粋して引用)。

WHOは、女性の年齢を40〜49歳、50〜69歳、70〜75歳の3グループに分けて、その地域の資金や設備の状況別に、それぞれ乳癌検診の種類や頻度を推奨した。39歳以下、76歳以上は検討対象ではない。

リスクとメリットのバランスが不確かである点を考慮すべきという前提を置く。その上で、WHOが比較的にマンモグラフィーの価値を重めに認めるのは50〜69歳の女性に対してだけだ。

WHOの方針では、前述の通り、39歳以下、76歳以上は検討対象にも入っていない。

https://welq.jp/9275

リスクとベネフィットを比較した結果として、基本的に推奨すべきではない、という結論に達している模様です。
記事には論文へのリンクなどもありますが、その中で医療目的としてはマンモグラフィーが検診として有益とは言えない、とされています。過剰検診であり、時に過剰医療*1ともなる、と事らしいです。
乳がんの検診である、マンモグラフィーには、それによる癌での死亡率に寄与するか、という機能が求められています。他の検診も同様ですが、その検診が実際の死亡率低下に寄与せず、QOL の保持にも関与しないとなれば、検診の推奨が外され、中止さえ勧告されるのは当然の事です。


このマンモグラフィー検診が推奨されない状況下では、今後のピンクリボン運動も、方針変更を余儀なくされるでしょう。


参考リンク
転機迎える「ピンクリボン」、マンモグラフィーで被る負担深刻、10月乳がん月間も|welq (ウェルク)
マンモグラフィー検診には廃止勧告も、スイス医療委員会「有益な効果認めず」|welq (ウェルク)
マンモグラフィー「40〜49歳、70〜 75歳は研究目的のみ」WHO見解|welq (ウェルク)

*1:必要でも無い手術など、医療行為に至る例もある。