luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

人の必ず来る、老いに対して。穏やかな視点を持ち続けよう。

認知症者の監督責任最高裁判決も出たようですが、今日はその話題ではありません。


ちなみに判決文は既に掲載されていますが、妥当なものだと思います。遺族勝訴、JR敗訴ですが、この件に限って免責を認めた、含みを持たせた判決ですし*1。→ 平成26(受)1434 損害賠償請求事件 平成28年3月1日 最高裁判所第三小法廷 線路に立ち入り列車と衝突して鉄道会社に損害を与えた認知症の者の妻と長男の民法714条1項に基づく損害賠償責任が否定された事例


...話題を戻す。
ちょっと、とある重いテーマの映画をゆっくり分けて観ているのだが、どうにも医療的な誇張めいた表現が気になってきて。後、この件についてはなかなか情報が見つからないようなのだが、現実でも妙に恐怖を煽るような情報提示がされている例を見て。
これはちょっと変なんじゃない、と感じ始めた。
話題は、若年性のアルツハイマーの話題。症状が悲惨なのは仕方ないとしても、何か変だった。
家族性の若年性アルツハイマーがある、という話題で、陽性であれば !00% 発症する、という台詞に疑問符がいっぱいついてしまったのだ。実際、そのセリフを真に受けて、ネットにその内容を書いている記事も見つかる。後、どうやら、その話題に関して触れた医療系の記事も見つかる。
軽く検索した段階なので、何とも言えない処もあるのだが、ちょっとこれ、迂闊過ぎないか、と思って検索したら、今回、ここで紹介する記事にぶつかった。偽陽性や、危険因子、決定因子の違いにも触れているし、それなりに妥当な意見の気がする。私はこの分野はかなり疎いので、偽陽性の件は分かるとしても、他の妥当性がどんな感じなのか、良く分からないので、総てが正しいかどうかは分からないのだが、発病が 100% という意見よりは正しいはずである。
記事はこの記事。→ アルツハイマー病 遺伝子診断 中村祐輔(倉本内科病院 笠間睦さんの記事)


老いは総ての人に来るので、老いに関する話題は万人に共通のものであるが、その状態にかこつけて、妙に恐怖を煽るような話題には、私は「否」と明確にこたえたい。もう少し、穏やかな視点を以って、慎重に表現を選んで話題にしたい。

*1:安易な免責を認めていない部分でも評価できる。また、この件についての評価としても。個人的には警報機のスイッチを切っていた件だけは気になるのだが...。