luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」を遅ればせながら、観ました。

あまりネタバレはしていませんが、筋を知らずにいたい人は先に作品を観てください。

なかなか良かったです。ガミラス人との相互理解、和解という内容が、ジレルという滅亡したと思われていた民に関する遺跡、それも各種族に繋がる古代文明の遺跡を基盤としたエピソードで成されます。
ここまでの話では、あまり印象が良くない、というか単なる威勢の良い軍人としてしか描かれていなかった、フォムト・バーガー少佐*1の過去のエピソードが語られ、テーマに繋がっているのも良かった。
なお、本編ではガドランティス帝国のみが和解には参加していませんが、これはガミラスデスラーと言う絶対君主を失わなければ和解があり得なかったのと同様に、描写で示唆されるガドランティス帝国の絶対君主の存在が、和解の障害になると思われます。そこの部分を描いた作品が、今後作られるかは分かりませんが、そこの部分を解決しない事には、相互理解は難しいと思われます。
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*1:七色星団の戦いで、不満の声を漏らしながら退場しましたが、やはり亡くなっていなかったのですね。そして、彼が生き残ったが故に、他の亡くなった軍人への想いから、ヤマトに恨みを抱いているのも、この作品のキーポイントです。