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愚か者ほど、主張は大声になる。

昨日の「物言(ものい)えば唇(くちびる)寒し秋の風」は、自省の言葉の気がするので、改めて書く。
この場合の「愚か者」は、自身も含む。勿論、私自身も。要するに自分を含めた、一般的な人の属性としての話。


何で、愚か者の主張は大声になったり、大声に聞こえたりするか、考えた事ないですか? ポイントはね。聞いてくれるか、の視点です。


世の中の大抵の賢明な発言や、注進は穏やかな、静かな声で成されます。それは、元々が冷静な視点で、かつ、相手を従わせようとするよりも、相手のために適切な情報を与えようとするものであるからです。
理性ある意見ですから、感情は穏やかですし、相手のためのものですから、相手がさえぎったり、相手が聴かない場合には取り下げられたり、トーンが落ちます。故に、常に、静かで穏やかで、抑制的です。
対して、時に聞き入れてもらえず、相手が拒否しても、自分の思うがままに、時に自己満足のために成される主張は、相手に無理やり聞かせたりもしますので、大声で、人の静寂を乱すことに躊躇なく、誰も聞いていなくても時に騒音と化していても継続されます。
愚か者の主張が大声、もしくは単なる騒音と化するのは、モノの条理といったところでしょうか。
そういう意味では、最初のひとフレーズの主張を聞いただけで、ほぼ判断つくようなケースも多いですよね。


...本当に、愚か者の主張は大声で、忌避しにくく、迷惑なものです。