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「愛国主義は、無頼漢たちの最後の避難所である。」の原文。そして、そこから考えた事。

これはサミュエル・ジョンソンの言葉ですね。
サミュエル・ジョンソン名言集|世界傑作格言集 より。

愛国主義は、無頼漢たちの最後の避難所である。
―「格言集」―

http://kakugen.aikotoba.jp/Johnson.htm

この原文はどうなのかと言うと、Political views of Samuel Johnson - Wikipedia, the free encyclopedia には、こう載ってます。

"Patriotism is the last refuge of the scoundrel."

https://en.wikipedia.org/wiki/Political_views_of_Samuel_Johnson#The_Patriot

ただし、サミュエル・ジョンソン愛国主義自体をそう思っていたという訳ではなく、どうも偽「自称愛国主義者」みたいな主張をする存在を疎ましく考えていたようです。
自らの実態を飾りたてるために、きれいな言葉で偽りの姿に偽装する存在は何処にでもいるでしょうし、どんな時代でも、愚かな人々は、その心情を抑え努力し続ける人よりは常に多いです。ですから、彼がどんな背景で、これを主張したのかは分かりませんが、そう言いたくなった気持ちを推測する事は出来ます。


愛国主義に関わらず、人の感情に大きく訴えかけるマジックワード、というのがあります。そういう言葉や、そういった主張がされている時、人々はその主張が真にもたらす影響や、起こりうる可能性を考えず、その主張に引き起こされる感情に酔ってしまう事があります。
扇動者はそういう状況を悪用した行為を多用します。真に主張したいことを言うのではなく、人が好ましいと思える内容に脚色した主張をしたり、本当に狙っている内容とは違う行為を言ってみたり。
つまりは不誠実であり、信用できません。
ですので、マジックワード、つまりは決まった言葉が登場した段階で、その人間の主張は疑ってみた方が良いです。具体的には、そのマジックワードを使用せずに説明できるのか、問うてみましょう。


その主張が歪められていず、正確な事を言っているのであれば、具体的な描写に直せるはずです。そうではない、偽りの主張なら、ためらわずに「違う」とか、「否」と言いましょう。
不誠実者に、良い気分を味わわせる必要もないでしょうから。