luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

ネット上で伝わる事、伝わらない事、そして、とても伝わりにくい事。

ネットでの出会いは「あり」だとは思うが、「気を付けておくこと」があります。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック での続き、かも知れない内容。
...ただし、恋愛感情以外の事にも触れます*1。ネットでする、コミュニケーションのメリット、デメリットみたいな事かな。


最近でも炎上騒ぎとか、ありますね。直近ではルミネCMのセクハラの件。まあ、あれは非常に分かり易いというか、一般に女性が嫌に思っている内容だから、鈍感な方はともかく、男性でも分かり易い内容だったので、ネットでも非常に分かり易い部類に入るでしょう。事件は視聴者の反応を見事に読み違えたのでしょうね。原因は良く分からないけど*2


段々分かり難い方向に進めて行きましょう。ネットでの名誉棄損はどうですか。
名誉毀損も、一見、分かり難そうに見えます。でも、これは事実の提示が、本人の社会的地位を低下させる、という定義がありますので、言っている本人が気付かない場合はあり得ますけど、冷静に考えれば分かるはずです。
基本的に、相手に対しての周囲の評価を低下させる、というのは、相手に対する思考が出来ない、という一点が欠落している人以外*3は考査する事が可能なため、難しいとはいえ不可能ではなく、若干の不成功の確率があるとはいえ、それなりに防ぐことが出来る行動でしょう。


では、ネットでほぼ防護不可能であり、相手の行動から一般に推測が難しく、理解が困難な内容、とは何でしょうか。
これは相手の理解、にポイントを集中させれば、段々見えてきます。互いの知識、思考が重なり合わない部分、既知ではない未知の部分に起因する内容です。
最初の方でも、そこへの無理解という部分で抵触してはいましたが、ある程度一般的な内容事項であれば、普通の人生を送っていく上で、経験上、そして教育上知る事がある内容*4ですから、大きな難易度という壁が立ちはだかる程ではありませんでした。
しかし、世の中には自分が経験する事や、周囲に実在を目撃する事が困難な事例は存在します。例えば、障害者、本人の生活習慣を制約する疾患*5、親や配偶者に問題がある事*6による、社会的に孤立しがちな人、それらの人々の普段の生活の問題があります。
障害者の場合、身体障害は分かり易い部類ですが、視覚障害者の実際の生活困難を、普通に生活して知る事は出来ますか?
例えば、「白い杖は全盲の人が持つわけでは無く、視覚障害一般の人が持つこと」は、ある程度知っている人が居ますが、その白い杖を持った人に、困った風も無いのに、安易に声をかけてはいけない事を、知っている人はどれだけいるでしょうか。
何故、安易に声をかけてはいけないか。それは白い杖を持った人が、自分が活動する状態で、周囲状況に気を巡らし、認知する事を、視覚に寄らずに行っている事に起因します。
音や、空気の流れも感じているであろう相手に、突如として*7、集中力を削ぐような声掛けをすれば、声を掛けられた相手は、そもそも貴方に気づかない可能性も十分にあり得ますが、相手の注意を引くほどに、相手の認知に割り込んだ時点で、相手の周囲状況の認知は、見事に妨害されます。下手をすると、その時点で、相手が自力で「自分のいつもの行動経路の認知に立ち戻れる状況になるのが非常に困難」となるかも知れません。
その他の障害、疾病による生活制限、DV被害者、そして、それ故に生活保護に陥った人々等、世の中には多様な、一般的な人には「見えていない人たち」が居て、そこには多様な「未知」が存在します。そういう部分がある人が特段にネット上に表明していない事は、表記していない故に分かりませんから、見えません。この場合は「相手に伝えていない」のですが、わざわざ言いたくない事を伝える義務はないので、「ネットで伝わりにくい事」になります。
段々、伝わらない事のヒントが見えてきましたね。ネットで伝わらない事は、ネット上になかなか表記されず、それが一般に既知では無い事です。先に挙げた内容の他には、個人的に身近に起きた、特に他人に表明する必要もないもの等も、そうなります。
これ以外にも、ネット上で伝わりにくい、と感じているモノとしては、顔の表情に現れる様な、人の感情や、思惑などがあります。人と対面して会っている時には、これがあるので、相手の感じ方や、相手が表現している内容の真意、時には相手の言っている内容に、嘘があるかどうか、まで分かります。
この伝わらない内容が原因で、ネット上での諍いが起きる事も珍しくありません。相手が怒りかけていたり、呆れていたり、逆に喜びを表現していても、とても伝えにくいし、伝わりにくい。そのため、私は時に会って、相手の真意を確かめたり、という事もやりますが、それが出来るのはごくごく限られたシチュエーションですね。そう毎度に、できるとは限らない。
冒頭の恋愛感情に関係する意味では、相手の感情に鈍感になりがちなので、思い込みで突っ走ってしまったり、逆に、相手の想いに気づけなかったりします。現実の、ネット以外の恋愛だって、そういう部分は非常に意思伝達が難しいもの*8、ネット上で知り合った場合には、それ以上に、困難な状況になります。


ネット上で伝わる事、伝わらない事、そして、とても伝わりにくい事、について、少し書いてみました。この事に派生する事項については、他の記事で書く予定としていますが、今日の処はここで筆を置く事にします。

*1:とはいえ、これは恋愛系の感情では、非常に重要な部分を占めます。

*2:起きた要因は分析できても、発生の要因については企業内の事情なので、分かり難いと思いますよ。

*3:こういう性格異常や、精神上の問題がある人はいます。その存在自体は、仕方が無い事です。

*4:セクハラでも、名誉棄損でも、それなりに会社や学校で、それなりに習い、自己の経験で出会う内容があります。あまりにお偉いさんとかですと、周囲が気を使ってくれるので、不遜な態度が修正できていなかったりしますが、一般的には学習している事が多いでしょう。

*5:精神病を含む。

*6:親子や夫婦の仲が、一般に関係良好とは限らないのですが、この神話を信じている人は、懐古主義者に非常に多い。

*7:視覚が制約されているという事は、相手には、声をかけようとする様子は見えていないのですよ。

*8:私も、ここは苦手で、いろいろ苦い思い出があります。