luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

愚かしさは密かに冷笑されるもの。気づくのは少数だが、確実に。

冬の厚着の季節になり、列車の座席が時に窮屈な季節です。
こんな季節にありがちな、そういう状況に頭が回らない人が時々出現し、愚かな、と思う事も。先日も、そんな情景に出会った。
座っている人の狭い間に体を滑り込ませた、一人の男性*1。あろうことか、隣の人の所作が悪い、と怒鳴りつける*2。私以外の人も目撃し*3、周囲の人、それなりの人が、珍しい動物を見るかのように、罵声を挙げた男性を見ていた。
よくよく状況を考えてみれば、元々が狭い座席に体を割り込ませること自体が、下手をすれば相手を攻撃するような、事件の様相を帯びかねない行為だと思う。だが、本人は自身の心の狭さに気づかずに、やたらとイラついているご様子。言った相手が、いなして相手にしないでいるのも、ご本人のプライドでも傷つけたのでしょうか*4
タイミング良く、次の駅で、言われた方の隣が空いたので、対象の方は、攻撃的な所作を避けてだと思うが、そっちへ移動していった。
事態は普通なら、そこで終わるはずなのだが、愚かしい人はいつまでも愚かしいのか。時間が経って、かつて罵倒した人の座った席に座った人に、自分が罵倒した内容を説明したりしていた。
事情を知らない相手は、ほぼ無関心だった*5が、妙に自慢げな言動が、先ほどの暴言を聞いた後だと、痛々しく感じられた。そんなに、自分の愚かしさを強調しなくてもいいのに、と、私は思った。
ご本人は、携帯をいじっていて気がつかないご様子でしたが、周囲の人は、冷ややかにその方を見つめ、冷笑していた人も居たんですよ。多分、ご本人は自分の確証バイアスのせいで、気づいていなかったのでしょうけどね...。




ちなみに、証拠を揃えるのがなかなか難しく、現実のリアルな場で立件されるのは、私服警察官とかが同乗していないと難しい*6と思いますが、侮辱罪の条文を下記に。そんなに重い罪ではありませんが...。

   第三十四章 名誉に対する罪

(侮辱)
第二百三十一条  事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する*7

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/M40/M40HO045.html

*1:目撃した時に「え、そんな狭い処に座ろうとするの」と、少し驚いた。

*2:愚かだなあ、と思ったのには、言った内容が全然論理的ではなく、明らかに相手を恫喝する内容を含んでいて、自分の身勝手さを表すものでしかなかった事。下手をすれば、いわゆる侮辱罪なんじゃないかな。公衆の面前で、相手を面罵したので。まあ、この場合、場面を録画しているようなものは無いので、証言者が出ない限り、立件は難しそうだが。

*3:あのくらいの声量だったら、普通に気がつくよね。当たり前だけど。

*4:下手をすれば、こういう人は暴力を振るったりもするから、相手にしないでいるのが、普通の人の行動だと思うのだが。

*5:そりゃそうでしょう。相手の勝手な罵倒に付き合っては、自分も巻き込まれるし。そもそも、単に隣に来ただけで、そんな事情をわざわざ知らせて貰っても、単に隣になっただけの人に、知る意味はまったくない。

*6:でも、年末は何気に同乗してたりもするらしいですけどね...。

*7:親告罪です。