luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

物事を正しく認識する事が、事物に対して正しく効果を効かせる事。

目指す目標に対して、正しく結果を誘導するためには、正しい認識が必要です。
一例、危険な行動への正しい認識。
歩きスマホ:「床がなかった」中1男子線路転落 名古屋 より。

中学1年の男子生徒(13)が転落、直後に赤池上小田井行き列車(6両編成)が到着した。男性運転士(37)が急ブレーキをかけ、落下地点から約30メートル通過して止まった。生徒はホーム下の待避できる場所に逃げ、無事だった。

市交通局によると、生徒は「スマートフォンを操作していて前を見ていなかった。気がついたら、床がなかった」と話しているという。

http://mainichi.jp/select/news/20141031k0000e040201000c.html

偶然にも助かってますけど、これ死亡してもおかしくないですよね。同様の事例で、踏切に進入して亡くなった事例もありますし。
非常に危険な行為ですけど、もうしつこいぐらいに注意喚起されている事例ですけど、危険だという認知が無いから、行動が是正できていない。
私も通勤の途中で、類似の行為をしていて、階段などで私にぶつかろうとする人を時々避けます。私が目撃するほどですから、潜在的には実数、非常に多いはずです。
彼も含め、今後、これらのニュースを見て、自分の行動に引き比べて、自身の行動を是正できなければ、その内の誰かが、いつか類似の事例で死亡するでしょう。死亡が示唆されているのに、それへの行動が是正できなければ、当然です。
別に、歩きスマホだけじゃあないですよ。夜間の自転車の無灯火運転*1とか、危険な行為はたくさんあります。


二例目、リスクとベネフィットのバランスを正しく測って判断が出来るか。
抗癌剤の二次発癌を例に、リスクとベネフィットを理解する - Togetter にまとめた、医療の事例が典型ですが、総ての行動には光と影があります。
薬を使えば害があるかもしれない。しかし、その害を抑えて、何らかの益があるからこそ、癌治療では抗癌剤を使う訳です。ヒトパピローマウイルスが癌や、その他の疾患を引き起こし、それをワクチンで防ぐことによって、効果が報告されているからこそ、ワクチン接種が推奨されるわけです。
デマに左右され、誤情報でリスクを大きく評価してしまったり、実際にはワクチンからの効果ではないのに、前後関係で悪影響があったと誤認したりすると、実際の医療エビデンスとは逆効果のワクチン忌避にも繋がったりします。
そういった誤情報を取り分けできるか、という本人の目利きも、この判断の能力には必要です。


三例目、一般的な人の付き合いに於いて、相手の不快さを正しく感知できるか。
過去、セクハラ文具という意味で「スカートめくり付せん」を紹介しましたが、来年も思いっきりめくっちゃえ! スカートめくりカレンダー発売開始/都内の私立高校をイメージした商品も新登場! - Peachy - ライブドアニュース みたいな記事がある訳なので、未だに発売続行中みたいですね。
女性が制作開発しているので、とか勘違いしちゃっている人も居るんじゃないか、と推測されますが、どう考えてもこれ、セクハラ文具ですからね。
こんなもんを、女性の前に出そうものなら、表面上で愛想笑いしていたとしても、多くの女性の心の中で、貴方の評価は最低にされているでしょうね。
異性の心境表現はなかなか分かり難いものではありますが、とはいえ、主な感情はそれなりに表現されてますし、ちゃんと多くの人の嫌なものに対する感情などを、観測する目を日ごろから養っておけば、こういう地雷みたいな商品を、異性の目に触れる場所に置いたりする羽目にはならないと思いますよ。
話題がセクハラの話、異性の対人関係の話になっていますが、ごく普通の対人関係も同様で、一般生活の中で、普通に相手との会話、相手の感情、そして、それに伴う相手の行動に、ちゃんと観察の焦点があっていれば、人間関係のトラブル、一般的な部分はそれなりに解消できているはずですよ。
人間関係のトラブルと言えば、案外、親子間とか兄弟間などの近親者もトラブル抱えていたりしますが、ここら辺は血縁だったりする事が、相手の事を分かったつもりになり、相手の状況を真剣に観察していないのが原因の場合、多いですよ。
私も、実生活で、とある血縁関係の人を忌み嫌ってますが、それは相手がちゃんと私自身の状況を観測して行動できていないからです。そういうケースは血縁関係である事に甘えちゃっているんですね。その人はずっと変わらないので、死ぬまで、このままなんじゃないかな。
冷たいようですけど、私は認知ずれが生じているのに、行動是正を努力しない人は、心の中で関係を断ち切ってしまいますので、まあ、死ぬまで、そういう関係でしょう。
近親者でも、友人でも、隣近所でも、結局のところ、相手と真に会話をして、相手の状況をちゃんと観測しないと、トラブルが生じるのは、結局のところ、この問題でも正しい認知が出来ているか、というのが問題の焦点だという事です。


今日は三つの視点、自身の危険性の認知、リスクとベネフィットの正しい評価、人間関係として、相手の正しい認識、観察という視点を挙げましたが、これだけではなく、多くの場面で、正しい認知は正しい行動を導き出せるので、自分の思った効果を挙げる確率を上昇させます。
自分の行動が目標とする効果をうまく挙げていない場合には、本当に自分が状況を正しく認識できているか、もう一度見直してみましょう。

*1:何を思ったのか、非常に稀ですが、自動車の無灯火運転もあって、これは見かけたら、通報で良いんじゃないか、と思ってます。激レアですけどね。