これは、実はステレオタイプ心理学の冒頭*1にも述べられている見解です。
要は特定の思考に偏見として生じるものではなく*2、誰にも生じうるもの*3という事ですね。
人の言動を注意深く観察していると、偏見を生じないように努力している人にも、偏見が生じる瞬間や、時間があります。本人がそれを自覚している事は案外ないです。もしくは自覚していても、瞬後にそれを忘れています。
これは twitter などで、人の思考の揺れ動きが見えるようになったせいもありますが、多分、心理学者は自己の研究の場で、普通に気づいているのかもしれない。
人が自己の行動を完全に記録に取れるようになれば、自己の偏見には気が付くとは思うけど、自己の行動の分析には、行動に加えての時間が消費されると思うので、まあ、現実的な行動では対応は無理な気がする。
覚えておくべきは、誰もが偏見からは自由ではない、という事。
ただし、できるだけ、それに染まらないようにすることはできる。それで良いと思います。
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