luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

能天気なスーパーヒーローが好きな人には好かれない物語。でも...

内容に、少しネタバレ的な内容があります。大きく鑑賞の味を損ねるまでではないと思いますが、純粋に物語を楽しみたかったら、読まない方が良いかも。ただし、そんなに大きくネタバレしている訳でもないです。

[マン・オブ・スティール ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [DVD]] を観た。結構細かい設定があるし、スーパーマンは明るく楽しい超人、ではない。
クリプトン星は驚異的な科学技術を持つが、それ故に失ったものもあった*1
カル・エル、つまりクラーク・ケントの出生にも秘密があり、彼がなぜ故郷の救世主とされているのか*2というのも、映画の設定の中に組み込まれている。ゾッド将軍との因縁。父親とゾッド将軍との因縁。
単純にあまり考えずに、超人としての活躍を見守る作品ではありません。これは、結構考えさせる作品です。その意味で、楽しめない人も出るかもしれない。とはいえ、戦いの描写などは超人の超高速な戦いが興味深く展開されるのですが...。
でも、私は楽しめました。何より、地球人とクリプトン人がそれぞれ性質が異なる事、それ故に協力し合う事が、何らかのものを生み出す可能性を生じるかもしれない事*3を連想させているのが良かった。


ラストが単純なハッピーエンドになっていない*4ので、彼に設定されたクリプトン星を代表とする属性と合わせ、もしかしたら作られるかもしれない続編が、少し気になります。
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*1:例えば、住人には自然に子供を産むことが出来ない。これ、結構衝撃的で。なので、敵役として出てくる、過去でも一回描写されているゾッド将軍は、役割を与えられ生産された将軍としての個体が、自己の職責を放棄してクーデターを起こした事になっている。実際には職責を放棄した、というよりも、職責に忠実なあまりに、そう行動してしまっている、と見る事もできる。

*2:彼は特殊な性格を持つ。また、出生後にとある設定をされ、クリプトン星全体を代表する属性も持っている。彼が唯一の生き残りでなくても、彼は自身に、クリプトン星を代表する、とある属性を持つ。

*3:過去、クリプトン星人が達することが出来ない境地に達することが出来るかも知れない事。

*4:彼はどちらを助けるかの選択枝で、選択を迫られ、そして選んでしまった選択肢は、彼の今後に影を落とす可能性も。