luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

他人は、自己願望の投影ではない。

元日から頭が痛いが、『拝啓 東京新聞特報部様 この記事の裏取りはなさいましたか? - Togetter 』という、まとめを作った。
基本的に書かれた記事を裏付ける情報はない*1。そもそも、正しく書かれる保証もないので取材対象が拒否した話を、特に方針変更せずに*2書くとするのであれば、ターゲットとなった人や集団は、どう抵抗していけばよいのか。
私は、元々表現の自由には寛容なつもりではあるが、人々が平穏に暮らせる「平穏権」が「表現の自由」より優越するという考え方に従って、「公的な利を得ることが出来ない場合*3」には、「表現の自由」といえども制約を受けるという考えを持つ*4 *5
また、第四の権力と呼ばれる報道機関が力を発揮する場合には、他の権力と同様に制約を受ける義務*6を有しているという考察をしている*7
報道機関と言うのは、現実の事件を見ても、一般の個人や集団と比較して大きな影響力を持ち、故にバランスを考えれば行動に対しての責任の応分も大きいはずである。報道機関の誤った情報によって、対象への被害が拡大した場合には、応分の損害補償も求められる可能性が出てくる。
他の事件での話ではあるが、対象となった方々が、何らかの手段で「今までされた行為の補償分担を迫る話」は、既に起き始めている。該当まとめのコメント欄を読む限り、「現行報道機関への信頼失墜」も大きいようだ。未だに問題に対処せずにいて良いものなのだろうか*8
また、報道が正しい情報でないのであれば、それは結局最終的には人々のためにはならない。なぜならば、正しい問題点を指摘しなければ、問題解決のための正しい行動修正はなされず、事態は正常に解決しないからだ*9


その意味でも、今回のような行動は「何、変な事やってんの?」と疑問を付けずにはいられない。
*10

*1:もしあるのであれば、根拠を示してほしい。勿論、これは書いたメディアの責任である。

*2:根拠も示さず、さらに情報に誤りがあるままに。

*3:利を得ることを証明づけるためには、書いた内容の正しさが必要。そもそも、その出発点に該当記事は立てていない。

*4:参考記事 人の平穏なる生活を保障する、人権の大切な話。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック

*5:なお、私の考え方とは別に、『個人のプライバシー権について、判例などを元に解説する。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック 』にあるように、ほぼ「事実」である。←判例により、事実上保障されている。

*6:自己行為の責任。

*7:そもそも、他の権力もちゃんと制約を受けることがあるのに、それ以外の権力が無制限な力を行使できる道理もない。

*8:実際、対象の方々は、ごく普通の真摯な行動を志向しているのであって、さほど無理な要求をしているようにも思えないのであるが。

*9:自明な事だと思うのだが、念のため記載した。

*10:新年、改めて考えたい「誠実」についての歌。