タイトルどおり。私がたまに書く、医療の話。
仕事場でも、プライベートでも、医療相談を受ける事はほぼ無く、回答もしなくなって久しいのですが、回答をする時に気をつけていることがあります。
それは、医療というものは不確実であり、個別に病態も違い、診断、治療も違う、非常に白黒をつけにくいものであるもの、という事です。
たまに、医者を口汚く罵ったり、逆に賞賛したりして、「引く」事があるのですが、私が良く行く医療関係者が集う場*1でも、現実の医療機関でも、そういう事には一線を引くのが多くだと思います。「医療」というものは、明瞭に答えにくいものです。
たまに、私が明快な回答したりすると、医療関係者から突込みが入ったりもしますが、実際、それはそうだと思います。実際の診療経験で経験されている医療関係者は、私よりも、そういった感覚は鋭いでしょう。...私は、医療関係の情報をある程度知っている、とは言っても、素人さんではあるので。
医療を知らない、普通の人々には、そういう白黒神話みたいなものがある時があり、それが強い場合には、医療が時に不確実であることを強調したりもします。時に、自分の症例を説明しつつ。
医療情報を探す総ての人へ。
医療というものは不確実性への挑戦、という側面があります。セカンドオピニオンなども含め、努めて広く情報を探し、判断する事を忘れないでいてください。
参考情報に、二つほどツイートを引用
砂川恵伸 @KeishinSunagawa
研修医に、極論で語って下さい、と言われ目が点。要は白か黒で言えと。アホか。最も妥当な落としどころを苦しんで、自分で探すのが医療だろ。二元論でしかものを語れないから、思考が硬直するのに気づかんのか?
https://twitter.com/KeishinSunagawa/status/363418679750295552宋美玄 @mihyonsong
”本屋さんにいくと医療・医学・健康本はこのような「極論」に満ちてい ます(略)断言口調の医療・医学・健康本はすべてインチキです” @georgebest1969「本当に」医者に殺されない47の心得 医学・医療最大の敵は、「極論」である http://bit.ly/1b1ON6E
https://twitter.com/mihyonsong/status/363427912168390656
*1:ネットワーク。最近では、某医療ブログが、ほぼ定位置になってます...。