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自販機の栄養ドリンクをチェックする際に、気をつけるべき点。

荒れた会社や、荒れた現場を確認するために「自販機の栄養ドリンク*1」を確認するように、というアドバイスtwitter で見かけた。
私も、その飲料が徹夜続きや、終電直前までの就業を連想する飲料だとは知っているし、チェックするのは無駄だとは言わないが、チェックの際には、今から書く内容も、頭に入れておいてください。


1. 自販機の搬入管理ベンダーからの視点
自販機の飲料は、基本的に補充の際にほぼ売り切れるように、消費数を考察して補充します。
つまり、売り切れているからといって、常に多く消費されていることを意味しません。売り切れは、消費予想を超えて消費が起きたことを意味します。常時多くが消費されている場合は、売り切れが起きている、というよりも、そこに勤務している人数にしては、販売数が多い印象の自販機レイアウトになっている、という事を確認した方が良いです。
それは、常に多く消費されている、という意味になります。


2. 栄養ドリンク自体の無意味さの視点
栄養ドリンクの成分を考えた場合、実際の健康状態の栄養とはあまり関係は無く、カフェインの多さ、アルコールが含まれている等、実際の効き目というよりは精神的に聞いているような気になる、というような成分によって成立している飲料です。
色々な番組や書籍などで取り上げられていますが、その機構についてはここら辺を読みましょう。→ (2ページ目)カフェインもタウリンも効果なし? ユンケルは飲むだけ無駄!? | ビジネスジャーナル

今まで高いお金を出して健康ドリンクを買って満足していた人には申し訳ないのですが、どこにでもあるアルコール、カフェイン、液糖、この3つこそが元気の源です。

 メカニズムは簡単。まず、アルコールもカフェインも単体ではそれほど効果はありません。しかしアルコールの血管拡張+体温上昇、カフェインの精神賦活作用+心拍数増加、液糖による血糖値の上昇。この3つが同時に起こると、ストレスで疲れが廻っている体は末梢の血流が鈍っているので、アルコールで血の巡りがよくなり、脳の血流もよくなりカフェインの効き目も高まります、さらにペットボトル症候群(急性の糖尿病)でおなじみの液糖は血糖値をグンと上げるので疲れた体には染み渡るような効果があります。

http://biz-journal.jp/2012/09/post_683_2.html

上記を読んでみれば分かりますが、単純に、体に勢いがついたような気分になるだけの成分でして、特に画期的な効果が出てくるような成分ではないんですね。
それを飲んで、大変な状態を乗り切ろう、と言っている訳なんで、思考が論理的な考察という視点から、精神論、下手をすれば非論理の精神論*2が発生している可能性があるわけですよ。
そういう栄養ドリンクを常飲しているような現場では。
で、その非論理を考察せずに、失敗状態へまっしぐら、という事もかなりの確率でありえるので、そういう非論理の発生度を考察するのに、良い指針となりえる、という事です。
まあ、右記のような思考になっている事も十分にありえるので、気をつけてください。→ 日本企業でPDCAサイクルが機能しない訳 | 日系パワハラ

*1:品切れになっているか、という事だったが、後述のとおり、それは違うと思う。

*2:例えば、竹槍で B29 を落とすような。そんな無茶な思考を、どこかの国は得意としていましたね。その反省はあるのかな?