luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

今回だけは流石に報道規制は悪手なのではないですか。北京の PM2.5 汚染問題。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20130211/243570/』を読んでいる。
何か色々と都市の複合的な要因が絡まっていそうな処もありそうだが、そもそも下記の内容が気になった。

この前日の12月4日午後7時に米大使館が発表した数値は、PM2.5濃度522、空気の質指数は最高値のAQI500、健康への影響は「(悪すぎて)指標外」だった。

 一方、北京環境当局が4日正午に発表した数値は空気汚染指数193、軽度汚染2級。翌日の、真っ白な大気を見れば、北京環境当局の観測値がいかにいい加減であるかが一目了然となった。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20130211/243570/

都市で生活する人間にとって、東京都や、周辺地区、さらに阪神、名古屋などでもそうだが、大気汚染はかなり気になる話題だと思われる。かつては、日本でもかなりの大気汚染による健康被害が話題であったし、工場排気やディーゼル車の規制に関しては、今でも関心が高い内容であると思う。
その際には、例えばごみ焼却施設などで話題となる排出物質の測定や、生活環境下での測定値の公表は欠かせない。そして、その数値が正しくなければ健康状態に関係するのであるから、大きな非難を浴びるであろう。
対策だって正しいかどうかを見極めるのに、測定値の評価は重要な事項だろう。


...実際、北京に暮らす中国人たち自体が、かなりそういう感想を持つのではないか。
元々、中国の報道規制には私自身は大きな不満があるが、そもそも他国の政策であるから、あまり細かく言わないことにしておく。
ただ、流石にこの事態には、明らかに報道規制は悪手でしょう。これで対策が遅れ、北京に住む人に大きな健康被害が出た際に、真面目な話、流石に政府に対する「かなり大きな不満」になるのではないか。
東京都なども協力を申し出ているようだが、先ずはともあれ、ちゃんと正しい環境測定値を政府側からも発表すること、それが最初にやることなのではないか、と思った。