今日は短めに。
『高橋裕行氏( @herobridge 公立学校教師)が郡山の順一夫妻を「線量を低く見せてた本人」と名指しで誹謗 - Togetter』にもコメントしました*1が、裁判にはあまり過度の期待を持たない方が良いです。
一応念押し。裁判は争点を裁定する場であり、事実の立証は結果であって、厳密には目的ではありません。 裁判を誤解されぬように。
和解とかだと、詳細が公開されない事もあります。(和解条件になった場合など。某ビタミンk未投与事例など。)
http://togetter.com/li/396845
基本的に争点に対して、それを立証します。争点にしなかったこと*2については、別になにかあるわけではないです。
勿論、この件については「測定に対する認識」が問われますので、争点にならないという事は常識に言ってありえないでしょうけど、法廷闘争上の駆け引きで、何らかの事情が発生しない、という事は誰にも言えず、不測の事態は誰も予想できません*3。
裁判が水物だと言われているのは、そういった何が起こるか分からない、という部分にあります。
なお、引用した、ビタミンK不投与事件では、下記のように和解が成立し、和解条件等は非公開となり、言及できなくなった。
『ビタミンK不投与事件 - Skeptic's Wiki』より。
生後2カ月の長女が死亡したのは、ホメオパシーという民間療法をする助産師が適切な助産業務を怠ったためだとして、山口市の女性(33)が助産師を相手取り、約5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意したことが21日、分かった。和解金は数千万円とみられる。
同日、山口地裁で双方の代理人弁護士と裁判官が話し合い、和解が決まった。関係者によると、和解には「内容を口外しない」との条件が含まれており、和解の理由や金額について、双方の代理人は「話すことはできない」と答えた。
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%D3%A5%BF%A5%DF%A5%F3%A3%CB%C9%D4%C5%EA%CD%BF%BB%F6%B7%EF
勿論、今件が裁判に進むと決まったわけではなく、裁判に進んでも和解になったり、和解条件の非公開になったりすることが決まっているわけではない。
だが、そういった内容があること、は、心に留めておいて貰いたい。
これからが、長い闘いの始まりであって、一件落着という訳ではないのだから。
それゆえに、闘うことを決意した当事者には、暖かい視点で見守っていきたいと思う。
関連リンク
『高橋裕行氏( @herobridge 公立学校教師)が郡山の順一夫妻を「線量を低く見せてた本人」と名指しで誹謗 - Togetter』
『ビタミンK不投与事件 - Skeptic's Wiki』