luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

自分の言動、行動で、人の生死を左右する事に、もっと敏感になってください...。

匿名ブログと、守秘事項、そして、ごんぎつねの逸話に思うこと、あり。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック』で書いた事件の顛末については、多くを語りません。
守秘事項もありますし、そもそも、本人*1に「多くは語らないでください*2。」と頼まれた意向もあります。


ただ、どういう事が起きたか、それのみを記し、自分が起こす行動、言動の大切さ、のみを語りたいと思います。そして、その内容によっては、人を害する内容になることも。


...亡くなった方は、『非常に不安定な評価の「他人からの自己像」*3』に悩んでいました。
また、契約上、非常に弱い立場であり、当人の雇用的な地位も、非常に脆弱な基盤でした。
理不尽な要求も多かったようで、非常に大きなストレスでの生活でした。きつねの「ごん」のような飄々とした性格ではありましたが、本人の生きている環境は、何らかの理由で瓦解しやすい、ごんのように、気楽に生きられる環境ではありませんでした。


そんな環境の中、東日本大震災石巻の惨状に心を痛めていた彼は、リアル社会での活動が主体ではありましたが、当地の情報を伝える活動に従事し、かつ、他の仕事の内容も変わることなく、行っていました。
私自身には、彼の能力がさほど劣るとも思えなかったし、彼の失策も、彼の地位の弱さゆえに、彼にしわ寄せされた、ある意味、責任の擦り付け合いの結果に由来するもののような形になっていましたので、彼の能力を叱責する声に対して、冷静に状況を説明してきました。
私の説明が効果あったのか、もしくは元々彼の能力がさほど劣っていない事実からなのか、今まで、立場が弱いながらも、ひとまず彼の雇用地位は脅かされずにいました。


それが変わったのは、最近の人事で新しい人が、部門に入って来てからのこと。
...その人の雇用契約は、彼ほど弱くはない、いや、普通に強い立場、と言ってよい内容でした。
それだけだったら良かったのですが、何故か、彼は自己の言動を重視し、それを理解しない*4ことを攻撃し、あまつさえ、彼自身の不明瞭な言動が引き起こした結果であっても、相手を批判し、それを上に報告しました。彼の強い立場を使って。


細かな描写を端折りますが、ここで色々な事件が起こり、明らかに彼の責任ではないもの、それらの失策が総て、彼に集中させられる事態となり、色々な経緯が重なって、かれは自分の職場を去りました。
その際に、彼が、自分への意見を、どういう内容で聞いたのかは明らかになっては居ませんが、その経緯の中で、彼の辞める理由の主体となった人物が、自分が助力していた、石巻の人である事を知りました。
また、その後の詳細も、明確にはなっていませんが、何らかの理由で、それらの内容が、彼を自死の行動に追いやりました。


既に、彼は、この世にはいません。
自死も、失敗してくれれば良かったのに、と思ったのですが、かなり正確に失命な状態に至ったよう*5です。
ごん、と重なる内容になりますが、この機に及んで、彼の残務から、彼の本当の実績のよさ、が再発見されているようです。...まさに、「ごんの栗」ですね。


あまり、細かくは語らないし、ごんぎつね、と重なるのも、ある意味偶然に過ぎないから、彼の話もここで終える。
でも、ここで一般化して、一つだけ語っておきたいのは、「人を安易に分かったつもりになり、答えの像を固定化すると、悲劇が起きる」ということ。


生活保護の話題が出た際に、「生活保護の実態」をよく知らずに、「不正受給」を追及したら、何が起こりました?
実際には、真の困窮者が受給申請ができずに困っている状況を促進させ、餓死者を出しませんでしたか?
放射線の被害がさほど大きくないのに、福島の話に対して、過大な放射線の被害の話をしたら、何が起こりました?
強大な風評被害が発生し、福島の雪でもない、東北の雪が捨てられたり、他にも色々な事件が起きました。


あなたが、不確実な情報で、特定対象を決め付けるときに、そこには常に「生きた人間がいるのだということ」。それを忘れないでいてください。
そして、その言動の内容によっては、その対象を大きく傷つけること、それを良く自覚してください。


彼の事件は、そういった内容を、私に再確認させてくれました。その意味で、彼は大きな功績であったと思うし、その前から、彼は大きな功績を成した人であると、私は思います。

関連リンク
匿名ブログと、守秘事項、そして、ごんぎつねの逸話に思うこと、あり。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック

(生活保護、関連)
芸能人家族の生活保護問題に思う。の巻‐雨宮処凛‐マガジン9
生活保護に関する、実務法曹の通説と実感 - Togetter
生活保護28万は実在するのか - Togetter
http://synodos.livedoor.biz/archives/1937837.html
生活保護窓口での「水際作戦」撃退作戦! - Togetter
http://mainichi.jp/select/news/20120620k0000m040073000c.html
親族扶養で家裁活用ゼロ…生活保護巡り自治体 - 遥香の日記
社会保障としての生活保護制度の本質―城繁幸「自民党議員は芸人叩きやってる暇があったら社会保障の抜本改革を今すぐやれ」によせて - 遥香の日記

(東日本大震災デマ・復興情報、関連)
福島で暮らすということ~小児科医として思うこと - ひまわりの種
菊池誠さん、福島女性へのいわれなき差別について解説 - Togetter
http://2011shinsai.info/node/1309
県議として原発建設に反対し双葉町長として原発建設を推進した岩本忠夫の死ー東日本大震災の歴史的位置 | 東京の「現在」から「歴史」=「過去」を読み解くーPast and Present
愛知の福島産花火拒否と、京都の被災松護摩木拒否、福岡の福島応援店出店中止に共通する構図 - Togetter
ロドリブログ : ご報告
「過度な安全基準は被災者を鞭打つ行為」と訴えるコープふくしま 斗ヶ沢秀俊さんのレポート - Togetter
http://hhvstudio.seesaa.net/article/234633803.html
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120322/230156/
福島のテレビ局ベテラン報道記者大森さんによる魂の雄叫び - Togetter

http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY201201260677.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120404-OYT1T00566.htm

「40~50年前には日本人全員がいまの福島以上の内部被曝をしていた」 - Togetter
福島の原発事故と、チェルノブイリの原発事故の被ばく量などの比較−福島の現状について - warbler’s diary

Egawa Shoko Journal: 福島の今とこれから、そして報道について考えた
PKAnzug さんの、文春記事関連、甲状腺癌・検査事情説明(含む、経過観察) - Togetter
毎日新聞・斗ヶ沢秀俊記者と、毎度おなじみPKAnzug先生による週刊文春の「福島県から北海道に避難した子ども2人が甲状腺がんの疑い」という記事に関して - Togetter
rambert_oran さんによる「子どもの甲状腺癌」記事、週刊文春と北海道新聞の比較検証。 - Togetter
文春記事「子ども2人が甲状腺がんの疑い」に対する杉澤医師抗議会見で配布された資料の文字おこし(杉澤医師と避難者の方のメール部分) - Togetter

福島・小名浜港に水揚げされた初ガツオ築地市場で値段がつかない風評被害の深刻 | inside | ダイヤモンド・オンライン
私も、小名浜の鰹食べたいです。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック
小名浜港、カツオ水揚げ!の反応まとめ - Togetter

福島県有機農業ネットワーク 福島県農業の現状

現地のがれき処理の「現実」を知る - Togetter

*1:既に故人ですが。

*2:なので、実際の人物が判明するほど細かくは語らない。また、一部、わざと人物描写を違えています。

*3:この部分とか、よく考えると、福島の風評被害に重なる部分があり、非常に嫌な気分になる...。

*4:例え、本人の説明が相手を考えずに主張しているがゆえに意味不明で、相手に理解困難だったとしても。

*5:あまり細かくは聞いていませんし、説明もしてくれませんでしたが。なお、自殺予防の原則により、知っても、「ここに記載することはない」と、申し添えておく。