luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

利害関係人の利益相反を考える際に注意すべき、広範な視野。

まあ、利益相反*1というのは一般概念に直しにくいので、自分と得になる評価点が違う人と、話をする際の注意点、と考えてもらうのが良いかな。
論文の掲載事項や、研究テーマの広報の際に記載する「利益相反情報」というのは定義された内容ですが、そんな大仰な言葉を使わずとも、人は日々、他人と利得、損、そういった評価の視点の違いで、意見衝突しています。
こういう話が出てくると、まるで意見に断絶があり、何が何でも衝突を回避する、とか、その目的の研究は断固拒否、とか極端な意見も出てくることが多い*2昨今ですが、利益相反があれば、利益が同一ベクトルで生じていることもあるわけで。
先日、伝えた「公海の取り扱い」の問題にしても、それを放っておけば、利益享受側も、海洋資源の激減という形での損を受けるわけで、そういう「互いの意見の衝突を回避する視点」というのは、常に存在していると思います。
同一国内での諍いが、労働者の勤労意欲を奪ったり、困窮時のセーフティネットを破壊*3したりすることを考察することで、意見のすりあわせを企画するのには、能力の高いネゴシエーターが必要です。
今、求められているのは、現実の提案を纏めると共に、リスコミを行いつつ、相互の意志合わせをする、そういった人材かと思います。
私は『盛岡ひぐま先生の、0リスクを求める人は?社会系の研究者の役割は。そして蕨をつまみに日本酒を。 - Togetter』に、こうコメントしました。

投げやりに深酒して忘れずに、適度にお酒をたしなみつつ、リスクを頭の片隅の棚に整理して、時々棚卸もしてみる職業人でありたい。 http://t.co/oXgoW5ns

posted at 2012-06-09 07:21:08

これは放射線のみではなく、一般職場のパワハラとかのトラブルとか、労働環境の悪化の放置とか、そういう場合にも有効だと思いますよ。 > リスクを過重評価するなかれ、そして投げやりに管理放棄するなかれ。 http://t.co/6d2f1pIS

posted at 2012-06-09 07:23:26

http://togetter.com/li/317167

...今の私の、偽らざる心境です。
リスクは普段の生活や、職場にも潜みます。過大評価も、無視も避けるべき。

関連リンク
研究に関する指針について |厚生労働省
利益相反ポリシー | 明治大学
盛岡ひぐま先生の、0リスクを求める人は?社会系の研究者の役割は。そして蕨をつまみに日本酒を。 - Togetter

*1:参考:『研究に関する指針について |厚生労働省』『利益相反ポリシー | 明治大学

*2:放射線が絡む話は、最近の原発事故の関連か、非常に反応が激化していますよね。まあ、一部政治集団の意向もあるようですが。

*3:重要な参考資料:『生活保護窓口での「水際作戦」撃退作戦! - Togetter』←こういうのを見ると、不正受給なんかよりも、そもそも受け付けていない実態が分かる。コメント欄の頑迷なコメントを見ると、懸命に特定思念に固執したい傾向も分かる。