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そもそも「同じもの」なら、区別する必要ないでしょ。

元々、私は政治関係のエントリは滅多に書かないのだけど...。
政治とビジネスは似て非なるもの | おごちゃんの雑文』を読んでいて、この人と政治信条は違うかもしれないけど、書かれている内容は非常に納得できたので。
まあ、記事自身の、大元のリンク先の方は、評価対象の番組が元々さしたるものではないように思うので、そこら辺は端折りますけど、実際、ビジネスと政治が同じだったら、「政治」とわざわざ名前を変えて区別する必要なんて、ないわけでして。
政治が、「その構成要員が降りることができない体制*1」において、利益再分配*2と、国家*3の理想*4を語ることにあるのと違い、ビジネスは「そのために構成された要員」で、利益を上げることにあるので、一部の精神に似た部分はあっても、本質的に違うものです。
特に政治について大事なのは、ビジネスが自己の利益追求の精神ゆえに振り捨てて行くようなものを、丁寧に拾い集めたり、一顧だにしないものを「基本的人権」などの概念で保護*5 *6したりすることや、景気対策や、災害復興に見られるような、企業が単純に傾注しただけでは簡単に動かないような大きな動きを、国家*7という大きな力で行えることでしょう。
というより、最近、どうも政治がビジネスに近づきすぎて、国民がワープア化しつつある傾向を止められないでいたり、少子高齢化*8への対策も、政治が大きく口出す内容ではないにしても、少しやりよう*9は無いものか、と思っていたりする。
日本の社会について言えば、敗者復活の機会の少なさ*10、社会的弱者でも社会に貢献できる余力はあるのに、そこの部分を吸収できる仕組みがない*11とか、内需的にも心理的余裕の無さからデフレに走るほどの購買欲の減退とかがありそう*12なのが気になっている。
政治としては、そこら辺に関与することで、穏やかな成長機運へ日本経済を復帰させる向き*13を期待しているが、今のところ、それを志向する政治勢力は見受けられない。


ちなみに、大昔、私は自民党支持だったこともあったりするのだが(苦笑) *14
...その頃の政治って、そういう多数派の好ましいと思う心理をうまく纏め上げて行く政治力では、結構評価できるものがあったように思うのだが、あの党から、その力は失われて久しく、今の政権党にも、それを見ることはない。
ちなみに、私は橋下氏をよく知らないので間違っているかも知れないが、彼の方向性は、問題視すべきワープア化志向に近い、危うい方向性の危険を感じている*15のだが、該当の選挙民の方々は、どういう認識でいるのかな?

関連リンク(参考リンク)
政治とビジネスは似て非なるもの | おごちゃんの雑文
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/01/28/kiji/K20120128002522420.html

(就労関連リンク)
http://www.nurse.or.jp/nursing/oshirase/hiv.html
http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10870953302.html
休日に会社からの電話に怯える彼女を見て思う - 諏訪耕平の研究メモ
http://www.cancer-work.jp/purpose/

*1:ここが重要な論点であり、そこが間違えていると指摘されているわけだが。

*2:納税と国家予算、行政、公務員の義務、福祉などの仕組みを考えれば普通に理解できると思うけど。

*3:もしくは、そこの地方自治体。

*4:まあ、そこまで大きく言っちゃう必要は無いけど、壮大な目標を掲げ、国民の生活意欲を奮起させるのは国の役割でもある。やり過ぎると、どっかの独裁国家みたいなことになるけど。

*5:色々議論はあると思うけど、生活保護や障害者年金は「ある程度の範囲」で、必要だと思う。

*6:範囲については色々議論あるんだろうね。

*7:または地方自治体。東京都レベルだと、下手すると小国くらいの規模はあるけど。

*8:少子化については、そもそも男女の出会いの機会がないとか。基礎的賃金の低下と、超過労働が影響していないのかね? これについてはデータが無いので、不明。

*9:企業の過酷な従業員への締め付けとかを牽制してみるとか。ここら辺は分析不十分なので、細かく言及しないが。

*10:特定の疾病を生じると、職場を退場させられる傾向はまずくないか? 生活習慣病、がん闘病、HIV など、結構ある。

*11:障害者雇用や、うつ病闘病者などが該当しそうだ。中年雇用、高齢者雇用もそうかな。給与が、能力に比べて異常に低い。

*12:ここら辺は主観なので、漠然と感じていること。

*13:実は国家の借金では日本は沈まず、そういう成長機運の心理が失われ、「恐怖」が人の心理に蔓延する事こそが、日本の終末期だと思っている。

*14:...ま、誰も、信じないだろけど(苦笑)。

*15:例えば、こういう調査の元となった思想とか。→『http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/01/28/kiji/K20120128002522420.html