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交通安全に関する考察 2、今日は交通事故統計を紐解いてみる。

相変わらず、交通安全週間のテントが歩行時の通行に邪魔だが、一時的なモノだと思う。
さて、今日は、交通事故統計をざっと見てみる事にする。


交通事故統計(警察庁)を開いてみた。これは平成21年の統計ですが。
平成21年の自動車事故データをみる

■交差点内の事故が半数以上で、車両相互事故が多い

http://www.ms-ins.com/pdf/rm_car/jiko_data.pdf

ふむふむ。大多数が、車両相互事故なんですね。人対車両は約 9% との事。


2.運転者の業務目的通行中の自動車事故発生状況

法令違反別に事故発生件数をみると、安全運転義務違反が半数以上を占めており、なかでも安全不確認による事故が最も多くなっています。この傾向は前年と同じです。依然不注意による事故が多くなっています。

http://www.ms-ins.com/pdf/rm_car/jiko_data.pdf

どうやら、普通に運転していての、安全運転義務違反によるものが多いようです。要は不注意、ですね。


さて、少し古い統計ですが、要因分析をやっているブログがあったので、引用してみます。


犯罪統計 | 犯罪心理学的風景』より。

平成15年1月から10月までに起きた交通事故1031件について調査した結果、要因はこのような表に分類されました。
この表の結果と平成18年度中の事故でもっとも多かったのが「安全不確認」ということを考えると、交通事故の最大の要因は「油断」といえます。

(中略)

これだけ騒がれている飲酒運転、結構数がありそうな感じがします。
平成18年では1万1625件が飲酒運転による事故でした。では、「安全不確認」は、というと26万1217件です。
いやはやケタ違ってました。
ちなみに「脇見運転」でも14万519件ありますので、実は飲酒運転って交通事故では特に多い部類というわけでもなさそうです。

(中略)

こうしてみて見ると、死亡事故率が最も高いのが最高速度違反、ついで飲酒運転ということがわかります。つまり、他の法令違反に比べて、死亡事故になってしまう確率が高い、ということはいえそうです。
とはいっても。
死亡事故が一番多いのは、脇見運転と漫然運転、つまり安全運転義務違反です。
飲酒運転を厳罰化しろ、というなら、安全運転義務違反も厳罰化しないとおかしな話になりそうな気がするのですが、どうなのでしょうか。死亡事故率でいえば、最高速度違反も厳罰化ですかね。
それで果たして効果があるかどうかは疑問ですが。

http://kasabake.jugem.jp/?cid=5

うーむ。ここのブログの方も違和感を感じられているようですが、どうにも交通事故全体を俯瞰して眺めてみると、騒がれているほどには飲酒運転は原因になっておらず*1、実際には、ごくごく普段の安全確認を忘れた事故、というのが多いようだ。
また、最高速度違反、つまりスピードの出し過ぎによる死亡事故も多い。
これなんかは、明らかに意識的にアクセルを踏み込まないと起きない事故であるから、いわゆる意識不明とやらで一時期やたらと騒がれた免許取得の条件を変えたら、という議論*2 *3は、交通事故統計上では、あまり大きな影響を与える話ではないように思える。まあ、素直な感想を言うと、主張者の単なる印象に過ぎないのでは、と感じられるのだが。
さして、大きな要因を占めていないように感じられるのは気のせいだろうか?


今日は、あまり時間もないので、深く突っ込まずに、内容をなぞっただけなので、私は、後日ゆっくり内容を詰めていく予定だが、こんな統計情報があるようだ。


ま、自分で調べる事が可能であるのであれば、示した情報から、いろいろ調べてみるのも良いかと思う。

*1:死亡事故の発生要因としては大きいので、一旦発生してしまうと悲惨な状況になる事は多いようだが。

*2:つまり、あの癲癇の持病を持つ、クレーン運転手の件だが。

*3:現状でも、自己抑制が効かない症例の場合は免許取得はできません。