luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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存在の耐えられない重さ 〜答えられない問い〜

2010-11-10

luckdragon2009 2010/11/11 13:20
いえいえ、内部告発と情報漏えいを分かつもの、ってのは、その論点もありますが、その前に「情報を管理できる状態のままにしたか」が重要です。(YouTubeに出した、というのを思い出してください。)

その意味で、野党の有力議員に相談したら、と私は書きましたけど。
先日の「公益通報者保護法」でも、通報の範囲が問題になってますが、本件は明らかにこれを逸脱しています。(例えば、中国政府は明らかに、この状態の映像を確認可能です)

ちなみに、通報定義をそうしないと、今まで問題になった情報漏えい事件は、これまで、まったく行われなかった、という事になってしまいますよ。

luckdragon2009 2010/11/11 13:29
通例内部告発とは、自分が守秘し、かつ、告発すべき、と考えた守秘情報は、公開の前に、それを裁定する、別の情報を管理できる部門に相談します。
場合によっては、それは第三者機関で良い(マスコミはグレーゾーン)のですが、その人は、公開、告発までは守秘する訳です。

...というか、これが、うちらとかがやっている、内部告発の手順なんですが。
(この段階で、無制限に突然公開、ってのはないはず。あくまで、労働基準監督所とか、法務職に相談、のはず。)

luckdragon2009 2010/11/11 13:36
余談ですが、日本では、本件のような裁判の議論に関する規定は緩やかなんですが、イギリスには、こんな話もあります。(本件、まだ船長は裁判開始されてませんよね。)

> http://jp.techcrunch.com/archives/20101107abundans-cautela-non-nocet/
> イギリスでは(というか公正な社会では)、Nancy Graceは刑務所行きだ。審理中の裁判について(実際の裁判がまだ始まってない被告の逮捕の直後以降も含め)、メディアが有罪無罪を云々することは、要するに許されない。もししたら、法廷侮辱になる。

日本では、議論は許されますが、イギリスでは公式には不可能です。

luckdragon2009 2010/11/11 14:18
海上保安庁の情報が載っているサイトに、今回の海上保安官への処遇への考察が載っていました。

私の下手な説明よりも、よほど読みやすいと思いますので、ご覧ください。

> 海上保安庁に『英雄』は要らない
> http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/731/

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20101110

luckdragon2009 2010/11/12 02:24
刑事訴訟法上は、手続き論が原則および通説ですし、公務員および法務家の基本方針です。個人的見解とは別に、実際の実務判断がそうなります。
これを否定すると、総ての情報漏えい法務が成立しなくなるのは、既出の通りです。
このため、この見解を否定する、公務員、法務関係者は、多分、いないはずです。

あとは、基本的には、各個人の見識、および見解になりますが、こっちはエビデンスなき主観論なので、私は言及しませんし、結論が出る話でもないと思いますよ。
西山事件が、当事者がなくなっても、法律論以外では結論が終結していないのと同様に。
私は、関連法規の研究大家ではないので、これ以上は答えられません。(元々簡単に答えられる話でもないが。)*1

luckdragon2009 2010/11/12 02:32
そして現場は今も業務。ちなみに、私もそう。(私は、セクハラの訴えの真偽調査)
> http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/735/

まあ、どこも同じですけど。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20101110

実際の最初のボタンの掛けちがえはあったのかも知れないし、現場での様々な事件は予想がつかない。
どんな場合でも、臨機応変で現実的な解決が図られる状態では、苛烈なストレスもあるし、実際に大けがをして障害を負う方、それによって大きな精神ならびに身体の傷を負う方がいるのは、今までも、多分、これからも避ける事は出来ない。
しかし、そうやって業務を行っていくしか、道はないのだと、思う。


...そういう意味では、今回の海上保安官が行った、映像ファイルの流出はいかにも短絡だと思う。


何故なら、今後、海上保安庁に機密事項が発生した際に、もしくは、機密情報を渡す際に、大きな躊躇が生じるからだ。ひとまずは、現時点での海上保安庁の最大の懸念事項であることは、多分正しい。長期的な内容として、何が生じるかは今は何も分からないが...。

参考リンク
絞首台と化しそうだったTwitter | TechCrunch Japan
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/731/
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/735/


世界は巡る 〜尖閣諸島、海上保安庁関連事項の総括〜 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック

参考文献
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*1:気がつかれた方もおられるかもしれないが、心理学的には、私の言動自体、リバウンド効果を生じさせている可能性もある。これは、捜査報道の法律解説に対する、ネットの反応もそうだが。