luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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蟹バケツ。 経営者の無法と、ルサンチマンの嫌悪は同じ。

私が経営者側の批判をしていると、何を安心しているのか、被雇用者側の一方的な嫌悪感を語り、同調を求めてくる事が、実際の会社生活の中で発生した事がある。
どうも何か勘違いしている風だったが、私は単純な批判を行っている時にも、現実的に利用可能な解か、もしくは利用可能ではないが理想として向かう必要がある解か、を考える。...単純に経営に無理があったとしても、一方の被雇用者側に全く問題がないとは考えない。時により、それぞれの正しさがあると思うからだ。
以前にも、元首相を擁護する発言をしていた時に感じた事だが、その主張だけを以って、その政治姿勢全てを肯定するという意見を表明していると考えている方が出現して、なんじゃそりゃ、と仰天したことがあった。
それぞれの意見を、それぞれの問題の解決として最適かどうかを考える事が必要だと思っていたのだったが、そうは受け取っていなかったようだった。無条件の肯定、無条件の否定が発生するとは、私は思っていないのだが。
しかし、その一方で、片方の見方しかしなければ普通ではない? みたいな主張をされる方が表れたりするのが、私には不思議だ。
現実解を求めるならば、どっちの視点も必要であり、時に強者に見える存在が、非常に保険の効かない脆弱な基盤に立っている時などは、そちらの方への支持を表明することだってある。
特に、ルサンチマンの心理に駆られ、自分の近くの弱い存在を攻撃したり、弱いが数を頼みにして、少数の相手を攻撃しているような時は、弱さを強調する存在に嫌悪感を抱くことさえある。


「蟹バケツ」という言葉を知っていますか? 自分のすぐ上の存在を土台にして這い上がろうとすると、土台にした存在がすぐ下から、今度は這い上がった存在を土台にし、それが故に、両方とも崩れ、下に落ちるような短絡的な行動による、悪循環の事を表現する言葉のようだ。私は、そういう状況は嫌いだ。結局、陰惨な雰囲気を醸し出すだけで、何の解決も起きないからである。
そのような状況を起こすくらいだったら、片一方だけが快適な状態にあるくらいの方がよほどいい。


「みんながいれば、よくない状況も、楽しい。」なんて願い下げである。*1 *2

*1:本当に底辺にいると、そこまで行かなくても、似た意味の発言をしている状況は多い。いわゆる、傷のなめ合い、である。...なお、逆境の境遇の仲間が励まし合うのは、私は悪いとは思わない。ここで言うのは自虐的になって、事態を進めない事が悪い、と思っている。

*2:最近の、目立つ相手への攻撃に、似た感想を覚える。