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アメリカは、日本よりは言論および表現の自由が認められていると思われる例

アメリ憲法、修正項目ではあるが、アメリカが誇るべき良心、の一つの礎になっていると思われる資料を見つけたので、メモしておく。*1
アメリカでは、国旗高揚に対して明確に反対を唱える自由が、憲法によって明確に明示されている。
まず、資料リンク。早稲田の法学文書ですね。
論説 「君が代」ピアノ伴奏拒否に対する 戒告処分をめぐる憲法上の問題点 戸波江二

アメリ憲法判例において、学校内での国旗敬礼に反対する思
想・表現活動が憲法上保護されていると判示される根底にあるのは、
二つの連邦最高裁判決である。すなわち、国旗への敬礼の強制を
表現の自由の問題ととらえて、修正1条に違反すると判示した
バーネット判決(West Virginia State Board of Education
 v. Barnette, 319U. S. 624(1943)、ベトナム戦争反対の意思表示
として黒い腕章をつけて登校した生徒が懲戒を受けたという事案で、
学校のなかにも憲法上の権利の保障は及び、教師および生徒の表現
の自由は保障されるとして懲戒処分を取り消したティンカー判決
(Tinker v. Des Moines Independent Community School District
,393U.S.503(1969))である。

これらの判決は、国家への敬礼は、強要すれば修正1条に違反する、と裁定し、懲戒を取り消した例となる。実際には公的文書にあるはずなので、判例資料を見ていただきたいが、明確に、強制は憲法違反であるとうたっている。
アメリカは、確かに強権的であり、結構迷惑な隣人でもあるが、こういった堂々たる論理性と自由への真摯な保障態度、これについては私は大きく評価しているところである。間違っても、単なる暴論や感情的な恫喝*2で、国家に従わせようとしている国*3よりは、十分に大人の態度であり、こういったところは、見習っていかなければならないところだと思う。


ここにも少し記載があるようだ。ベトナム反戦運動で、国旗を燃やしたのは、事例を知らないが、時間があれば調べてみよう。
隔数日刊─Daily Bullshit: 貧すれば鈍する

*1:本日も、めちゃ忙しいので。

*2:論理的に説明する能力がないから、といって、まともな大人もしくは社会人がとる態度ではないと思うが。下手をすれば、明確に不法行為でもあるし。

*3:もちろん、この日本の事だ。